研究課題/領域番号 |
09630089
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
河合 正弘 東大, 社会科学研究所, 教授 (30186051)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | アジア太平洋 / 国際経済 / 相互依存 / 貿易投資金融 / 東アジア / 通貨・金融危機 |
研究概要 |
本研究の目的は、アジア太平洋地域における金融的統合とマクロ経済の相互依存の程度を実証的に分析することにある。そのため、アシア太平洋地域における貿易・直接投資の相互連関や金融的発展と金融リンケージの高まり、ならびに同地域内におけるマクロ経済的な相互依存関係のあり方を実証的に分析する作業を開始した。 しかし、東アジア地域は、1997年7月2日のタイ・バ-ツの切下げをきっかけとして、極めて大規模な通貨投機と金融危機に見舞われた。この通貨投機と金融危機は、東アジアにおける金融的・マクロ的相互依存の深化を背景に起きていると考えられたことから、所期の研究目的の達成に加えて、新たな通貨動揺・金融危機の問題に取り組むこととした。そこで、まず、タイにおけるバ-ツ投機の原因を解明し、それがインドネシア、マレーシア、フィリピン、ひいては韓国にまで伝染するに至った経過を説明するための論文をまとめることとした。さらに、国際資本移動のあり方や、東アジアにおける通貨制度の現状と改革の可能性を考察するための枠組みを整理するための論文にも着手した。これらの作業を通じて、東アジアの通貨・金融危機のプロセス、原因・教訓にまで迫るための準備を行うことが出来たと考えられる。 所期の研究目的を達成させるための研究作業については、まず、貿易直接投資を通じた実物面でのデータを整備し、若干の予備的な計量計測を行った。さらに、クロスボーダーの資金取引などを通じた金融面でのリンケージの緊密化とマクロ経済的相互依存の深化についても、データの整備を行い、実証分析を進める態勢に入って異いる。
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