研究課題/領域番号 |
09640030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代数学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 享 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (70183085)
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研究分担者 |
行者 明彦 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (50116026)
吉野 雄二 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (00135302)
今西 英器 京都大学, 総合人間学部, 教授 (90025411)
松木 敏彦 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (20157283)
加藤 信一 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (90114438)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | Lie環 / Howeの双対性 / Bernstein次数 / 随伴サイクル / Weyl群の表現 / 川中不変量 / weyl群の表現 / Cartan型Lie代数 / Schurの相互律 / 両側軌道分解 / 球部分群 / 球関数 / 葉層構造 / 随伴多様体 / 巾零部分環 |
研究概要 |
代数多様体上の(超)微分作用素として実現されるLie環の研究を行った。 このようなLie環のうち一番簡単で基本的だと思われるのは平坦なアフィン空間上のベクトル場の全体からなる単純な無限次元Lie環である。このようなLie環はCartan型のLie環と呼ばれる。 研究では、まずCartan型のLie代数およびLie超代数の自然表現のtensor積の分解を調べた。この分解を具体的に調べることにより、cartan型のLie(超)代数と対称群の間にSchurの相互律と類似の双対性が成り立つことが見て取られた。計算機による数式処理システムの援用によってこのような双対性をかなりの部分まで確かめることができた。 この研究では対称群が本質的な役割を果たし、その多項式環上の作用を調べる必要性があったが、その計算の過程で、行者明彦氏、谷口健二氏らと共にワイル群の表現の不変量を求める研究を開始した。 代数多様体上の(超)微分作用素として実現されるLie環の研究の過程で双対性についての認識を深め、半単純Lie群に関するHoweの双対性などを研究するうちに、既約表現のBernstein次数がある種の積分で表示できることに気が付いた。これがきっかけとなり、特別な場合ではあるが随伴サイクルの計算が可能であることがわかった。さらに重複度自由な作用に関して、安定重複度の和公式を得るなど実り豊かな研究になりつつある。しかしまだ研究全体は完成しておらず継続中である。 行者明彦氏、谷口健二氏と共にweyl群の表現の川中不変量を求める研究を平行して行った。古典型のwayl群については完全な結果を得たが、具体的に計算可能な式という面ではA,BC型については満足な結果を得たものの、D型の場合には予想式が未解決なまま課題として残っている。
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