研究課題/領域番号 |
09640332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
二間瀬 敏史 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20209141)
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研究分担者 |
服部 誠 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90281964)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 重力レンズ / 宇宙定数 / 増光バイアス / 銀河団 / アインシュタイン・リング / ハッブルパラメーター / ウィークシェア / ダークマター / 巨大アーク像 / アーク統計 / 非一様時空 / 平均化 |
研究概要 |
本研究では重力レンズを用いて宇宙論的なパラメータ、特に宇宙定数を測定する観測方法を考察しいくつかの具体的な観測を提案した。本研究の成果は以下の通りである。 1.重力レンズをうけ複数の像が観測されるクェーサーに対して、像の間の分離角度分布から、宇宙定数の上限がえられる。本研究では、この現象において重要な影響をもつ増光バイアスを詳しく検討し、従来考えられていたよりも正確なバイアスを得た。その結果、現在の観測では宇宙定数の存在は否定できないことを示した。 2.銀河団による重力レンズ現象であるgiant luminous arcの観測例は、予想されるよるもはるかに多い。我々はこの問題を、最近の観測に基づいて再検討した。その結果、宇宙定数が存在すればより一層のアークができることを発見した。 3.アインシュタインリングと呼ばれる重力レンズ現象を「スバル」望遠鏡のような大口径望遠鏡で観測することによって宇宙定数に対する厳しい制限が得られることを示した。 4.銀河団による背景銀河の形状のゆがみがつくるweak shear field からその銀河団の質量分布を求める処方を研究し、それをQ0957+561とPG1115+080にあてはめてハッブルパラメーターに対する制限を得た。
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