研究課題/領域番号 |
09640336
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福来 正孝 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (40100820)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 銀河進化 / 宇宙のバリオン量 / 宇宙パラメター / Cepheid周期一光度関係 / SDSS / モザイクCCDカメラ / 焦點面シャッター / Hipparcos衛星 / 遠方銀河 / 焦黒点面シャッター / 主系列星フイツティング / 有限質量中性微子 / 初期銀河 / 銀河形態論 / ケフェウス型変光星 / 重元素量効果 / 宇宙距離尺度 / 太陽ニュートリノ |
研究概要 |
1.銀河進化に関する研究.Fukugita.Hogan.Peebles(1996)の銀河形成進化描像に基く定量的な模型を定式化し出版した。此模型は預言力を持つので遠方銀河の進化に関する観測結果を理解する爲の假基準として其後の研究に用ひてみる。宇宙構造の形成を理解する爲の境界條件として有効な情報を與へて呉れる宇宙に偏在するバリオン量の評価を行った。星の中に凍結されるバリオン量は全量の1/4〜1/10と云ふのが主要結論の一つであり、此値が何故に斯の如く小さいのかと云ふ點に関しても理論的な理解が〓出来たものと考えてみる。銀河形成の理解に必要と考へられる銀河観測は第一段階を終へ現在解析中である。2.宇宙パラメターの研究.宇宙パラメターの値と其誤差を知る事は宇宙論の〓の研究にとって重要であるが此事は宇宙構造の形成の研究にとって決定的である。報告者は観測の大きな進歩に〓みて此問題を取上げた。我々の成果の一は最も重要な距離指標と扱はれてゐるcepheidの光度一周期関係が大きな重元素量依存性を有し大きな不定性を距離決定に與得る事を明かにした事である。亦宇宙距離尺度の基礎を確立すべく打上げられたHipparcos衛星は状況を愈て混乱させつゝある。報告者は先づ問題の整理を行ひ、其内重要なものに関して一度具體的に検討を開始した。一つの重要な結論は所有銀河系外距離の原点として採られる大マゼラン雲への距離は今迄考へられて来たより遥に大きな誤差を含むらしい事である。3.1997年はSDSSの測光観測を立上げるべく最終段階の製作・機材調整を行ったが1988年5月初変光を迎へ測光カメラの設計値通りの作動が確認され其工学的技術的錆細に関して論文を発表した。SDSS計画へのもう一つの重要な工学的寄與として高精度焦点面シャッターの製作がある。我々は従来にない高い精度を達成出来たので将来の応用を可能にする為に論文として発表した。(以下〓)
|