研究課題/領域番号 |
09640340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
旭 耕一郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80114354)
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研究分担者 |
酒井 健二 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (40272661)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 中性子過剰核 / ^<18>N / 核磁気モーメント / 電気四重極モーメント / ベータNMR / 入射核破砕反応 / スピン偏極不安定核ビーム / 'psd有効相互作用 / 核模型 / psd有効相互作用 / ベータ検出核磁気共鳴法 / ベータ線非対称性 / 殻模型 / psd二体相互作用 |
研究概要 |
軽核領域の中性子過剰核では陽子はp殻が、中性子はsd殻がアクティブになっており、このような状況に起因すると思われる特異な現象が幾つか見出されている。本研究ではその微視的構造を明らかにするため、入射核破砕反応によって得られるスピン偏極した不安定核ビームを利用して^<18>N(T_<1/2>=624ms,I^x=1^-)の磁気モーメント及び電気四重極モーメントの測定を行なった。 理化学研究所リングサイクロトロンからの入射エネルギーE/A=110MeV/uの^<22>NeビームをC標的に照射し、入射核破砕反応によって放出される^<18>Nを入射核破砕片分離装置RIPSによって分離・収集した。こうして得られた偏極不安定核をストッパー中に停止させて、崩壊の際に出されるベータ線の角度分布の上下非対称度を指標として核磁気共鳴の観測を行なった(β-NMR法)。断熱磁場回転による新しい偏極測定法を開発して、これによって核磁気共鳴測定に先だち^<18>Nの偏極度を最適化した結果、放出角θ=3.5±1.0°、出射運動量p=8.07-8.32GeV/cにおいて偏極度P=2.2±0.7%を得た。このスピン偏極した^<18>Nを温度30Kに冷却した金属pt中に植え込み、β-NMR法により磁気モーメントの測定値|μ|=0.3279±0,0013μnを得た。次に^<18>Nの電気四重極モーメントを測るため、植え込み試料としてMgを採用してβ-NMR測定を行なった。その結果、観測された共鳴周波数より四重極結合定数を|eqQ(^<18>N)h|=73.2±1.4kHzと決定し、これより四重極モーメント|Q(^<18>N)|=12.3±1.2mbを得た。この結果と殻模型計算との比較から、^<18>N基底状態の波動関数が明らかになった。またこの核においては、中性子の有効電荷が安定核領域で知られている値より有意に小さくなっていることがわかった。
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