研究課題/領域番号 |
09640355
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐々木 節 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70162386)
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研究分担者 |
田中 貴浩 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40281117)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 開いた宇宙 / インフレーション宇宙 / 偽の真空崩壊 / 宇宙背景輻射 / 開いた宇宙モデル / 量子トンネル現象 / 宇宙の大域的構造形成 / インフレーション / 量子トンネル効果 / 宇宙背景放射 / 宇宙論的摂動論 / インスタントン / 曲がった時空上での場の理論 / 時空の量子揺らぎ / 宇宙の大域的構造 |
研究概要 |
開いた宇宙を与えるインフレーションシナリオ(ワンバブル・オープンインフレーション)を提唱し、そこにおいて現れる新たなモード(超曲率揺らぎ)と重力波モードとの関係を明らかにした。 次に、1成分スカラー場モデルに関して、偽の真空崩壊後に現れる時空の揺らぎも含めた量子揺らぎを評価する方法を定式化し、スカラー場の自由度(スカラーモード)と重力場の自由度(テンソルモード)を分離したゲージ不変な方程式を導出した。特にテンソルモードの関しては、その揺らぎのスペクトルの一般的性質を明らかにした。 さらに、オープンインフレーションモデルを実現する具体的モデルのクラスを明らかにし、それらのモデルに基づいて揺らぎのスペクトルの持つ特徴を解析した。その結果、 1.スカラーモードの振幅が長波長で通常のインフレーションモデルよりも急激に減少する。 2.しかしテンソルモードは長波長で逆に増幅される。 3.そのため得られる宇宙背景輻射の大角度揺らぎのスペクトルがほぼスケール不変になる。 4.また銀河スケールの密度揺らぎのスペクトルに緩やかなピークが現れる。 を発見し、近い将来の観測によってテスト可能なモデルの特徴を明確にした。
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