研究課題/領域番号 |
09640362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
中野 逸夫 岡山大学, 理学部, 教授 (90133024)
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研究分担者 |
作田 誠 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (40178596)
田村 詔生 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (00025462)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | チェレンコフ光 / 光電子数 / 波長変換剤 / 粒子識別 / ヂメチルPOPOP / アミノ酸G酸 / シミュレーション / 乱反射 / アミノG酸 / 電子識別 / 量子効率 / 検出効率 / ハイブリッド光電子増倍管 / 光電子増倍管 / 反射光の角度分布 / タイベック / ゴアテックス / 波長変換材 |
研究概要 |
荷電粒子による数cm厚の水からのチェレンコフ光を効率よく検出するために、波長変換板を用いる方法と、波長変換剤を水に溶かす方法を調べた。 波長変換板を用いる場合には、反射材として、アルミナイズッド・マイラー、タイベック、ゴアッテクスをテストした。タイベックとのゴアテックスに関しては、乱反射の角度分布を測定した。また、チェレンコフ光の波長分布、乱反射の角度分布、水の透過率の波長分布を考慮に入れ、5cm×5cm×300cmの管の端面での光電子増倍管の光電子数を評価するシミュレーション・プログラムを作成した。そのシミュレーションによれば、5cm×5cm×300cmの管に対しては、乱反射を起さないアルミナイズッド・マイラーよりも乱反射を起こす反射材の方が、端面での光電子増倍管で光量が多いという結果を得た。 波長変換剤を水に溶かす場合には、ジオキサン(50ml)とメタノール(30ml)を溶媒としたヂメチルPOPOP(0.13g)とアミノG酸(30mg/水300ml)を試みた。前者は水に対して難溶性を示した。上記の量をガラス容器に入れ、純水のみから得られるチェレンコフ光による光電子数と比較したところ、約2倍の光電子数を得た。 粒子識別に関しては、シミュレーションによれば、波長変換板を用いれば、5cm×5cm×300cmの管に対しては、光電子数の位置依存性が小さくなり、位置に対し一様な粒子識別が期待されることがわかった。
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