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スバル望遠鏡による10GeV領域のγ線観測-パルサー天体の放射限界の検出-

研究課題

研究課題/領域番号 09640374
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・核・宇宙線
研究機関神奈川大学

研究代表者

田村 忠久  神奈川大学, 工学部, 助手 (90271361)

研究分担者 谷森 達  東工大, 大学院・理工学研究料, 助教授 (10179856)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード高エネルギーガンマ線 / パルサー / スバル望遠鏡 / チェレンコフ望遠鏡
研究概要

本研究では、国立天文台がハワイ島に建設し、1999年1月にファーストライトを迎えた大型望遠鏡「すばる」を用いて10GeV領域のガンマ線のチェレンコフ光観測を行い、この未知の領域を開いて天体における高エネルギー現象を解明する計画を進めている。「すばる」が建設された4000mの高地ではチェレンコフ光量が平地の4倍多くなる。そこで「すばる」の主焦点に、光電子増倍管(PMT)を約50本使用した視野角1度のガンマ線カメラを取り付け、カメラからの信号を扱う電子回路・データ収集用計算機を用意してガンマ線天体を観測する。この装置は、現在、共同研究者の谷森達が代表となり推進している特定領域研究[高エネルギー天体]の計画研究Bで建設中の大口径チェレンコフ光望遠鏡で使用されるPMTモジュールから構成されるガンマ線カメラ・電子回路およびデータ収集系と原理的には全く同じであり、この重点領域研究で開発を行なった経験が活かせる。しかし、「すばる」の主焦点に取り付けるため、特定領域研究とは一部異なる規格の装置の製作が必要となった。具体的には、PMTモジュール、ブリーダ、カメラボックス、GPS時計、ディスクリ・サム回路、トリガー回路、小型データ収集系、格納用ボックス、ケーブル一式の製作、購入が必要となる。本研究の予算では主にガンマ線カメラ用のPMT、信号処理回路とGPS時計の部品を購入した。また、CAMAC・NIMビンおよびデータ解析用ワークステーションなどは、他の予算を通じて購入した物品を使用して、現在システムとして組上げて試験を開始している。ガンマ線カメラを「すばる」の主焦点に取り付けるにあたっては、国立天文台の担当者と数回にわたって詳細な打ち合わせを行い、観測スケジュールについても協議を重ねており、他の大型観測装置の観測と衝突しないように準備している。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 原 敏 他: "すばる望遠鏡によるGeV領域γ線観測計画" 原子核研究. 42・66. 297-298 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 浅原明広: "VMEによる“すばる"用データ収集システムの開発" 東京工業大学 卒業論文. 1-61 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Hara, et al.: ""Proposal of Detection of GeV Celestial Gamma-Rays using a New Japanese Telescope 'SUBARU'"" Genshikaku Kenkyu. Vol.42, No.6. 297-298 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] A.Asahara: ""Development of Data Acquisition System with VME for SUBARU Cherenkov Observation"" Graduation Thesis, Tokyo Institute of Technology. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 原敏 他: "すばる望遠鏡によるGeV領域γ線観測計画" 原子核研究. 42・66. 297-298 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Tanimori,T.et al.: "Discovery of TeV Gamma Rays from SN1006:Further Evidence for the SNR Origin of Cosmic Rays" Astrophysical Journal Letters. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Tanimori,T.et al.: "Detection of Gamma Rays of up to 50 TeV from the Crab Nebula" Astrophysical Journal Letters. 492. L33-L36 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshikoshi,T.et al.: "Very High Energy Gamma Rays from the Vela Pulsar Direction" Astrophysical Journal Letters. 487. L65-L68 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 田村忠久: "B500によるGeVガンマ線点源観測の可能性" 大気球シンポジウム集録平成9年度. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 原 敏: "SUBARU望遠鏡によるγ線天体観測" 東京工業大学卒業論文.

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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