研究課題/領域番号 |
09640378
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・核・宇宙線
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
豊田 文彦 近畿大学, 九州工学部, 教授 (60088622)
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研究分担者 |
大槻 昭一郎 九州大学, 理学部, 名誉教授
角藤 亮 近畿大学, 九州工学部, 教授 (30088637)
船久保 公一 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (60221553)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 過渡的なCPの破れ / バリオン生成 / 泡の壁 / Spontaneous CP Violation / Baryogenesis / Bubble Wall |
研究概要 |
電弱バリオン生成の大きさは電弱一次相転移で生じる泡の壁におけるCPの破れに強く依存している。 泡の壁におけるCPの破れが十分大きければ(過渡的なCPの破れ)、宇宙論の重要な課題である宇宙のバリオン非対称が説明できる。泡の壁の形は有限温度の超対称模型(MSSM)における2-Higgs doubletsの有効ポテンシャルによって決まる。我々は転移温度Tcにおける1-loop補正による有効ポテンシャルの計算によって実際に過渡的なCPの破れが生じることを示した。 過渡的なCPの破れはCPを保存する真空を繋ぐ解であり実験によるcpの破れの大きさの制限にかかることなくバリオン生成の大きさを説明するのに都合がよい。 実際には実験で観測されるCPの破れの範囲にある僅かなCPの破れが正負の泡の縮退を解いてバリオン非対称を生じさせるために必要である。 ここで強調しておきたいのはCP対称性は基本的には良くなりたっており、僅かなCPの破れがバリオン非対称に寄与しているということである。
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