研究課題/領域番号 |
09640510
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体地球物理学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
木下 正高 東海大学, 海洋学部, 助教授 (50225009)
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研究分担者 |
斎藤 実篤 (斉藤 実篤) 東京大学, 海洋研究所, 助手 (40292859)
伊藤 久男 通産省工業技術院地質調査所, 地殻熱部, 主任研究官
長尾 年恭 東海大学, 海洋研究所, 助教授 (20183890)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 孔内計測 / ODP / 物性 / ロギング / FMS / 熱伝導率 / 音波速度 / 密度 / 熱流量 |
研究概要 |
国際掘削計画(ODP)において、孔内計測は重要な役割を果たしている。最近のコンピュータ及び通信回線の発達により、これらのデータが比較的容易に個人の手で処理できる段階になりつつある。現時点で入手可能なODP孔内計測データを詳細に検討することにより、海底下の物性の見積もりを精密に行うことを試みた。 1)ODPで測定された熱流量データを再評価し、コンパイルした。熱流量データの処理は、各航海毎に乗船研究者が独自に行っており、データ保存状態が悪いものや、処理方法がまちまちであるものなど、問題があった。今回の再解析により、APCで測定されたデータは10-20%の誤差を持つものがあることが分かった。コンパイルした結果は論文として出版を準備している。 2)熱伝導率と間隙率の関係から堆積物の固体部分の熱伝導率を推定した。これを固体部分の密度と比較したところ、正の相関関係が得られた。 3)間隙率について、孔内計測による値を、コアについて測定した値と比較した。基本的には良い相関が得られた。 4)FMSデータ解析によるハイドレート分布の定量化の試みを行った。ハイドレートの存在する部分では比抵抗が大きく、FMSイメージは白く表現される。ODP164(ブレークリッジ)で得られたイメージを数値化して、方位毎に比抵抗の深度分布を求めたところ、若干の異方性が存在することが確認された。 この他、孔内計測データ処理方法について、国内外の学会やセミナーに参加し、そのノウハウを取得した。
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