研究課題/領域番号 |
09640584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球化学
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研究機関 | 立正大学 (1998-1999) 学習院大学 (1997) |
研究代表者 |
福岡 孝昭 立正大学, 地球環境科学部, 助教授 (90080473)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 宇宙塵 / 機器中性子放射化分析(INAA) / 非溶融型宇宙塵 / 標準試料 / 南極ドームFuji基地 / 南極やまと裸氷原 / 親石元素 / 親鉄元素 / 高純度ポリエチレンフィルム / ガラス質球粒 / やまと裸氷原 / 機器中性子放射化分析(INAA)法 / 南極ドームFuji / 微粒物質磁気選別装置 / 南極雪中 / 深海底堆積物 |
研究概要 |
本研究は、微小宇宙塵試料の多元素分析に適している機器中性子放射化分析(INAA)を高精度で実行する方法を確立することを第一とした。第二は起源に関する高度の議論ができるように、化学的基礎データを蓄積することである。 1.微小宇宙塵試料の迅速取り扱い法の開発 直径100μm以下のきわめて小さい試料は目視が困難である。しかし宇宙塵試料の機器中性子放射化分析(INAA)では、迅速な取り扱いが必要である。高純度のポリエチレンフィルムで作製した袋(3×3mm)に封入することにより、迅速な取り扱いを可能にした。通常INAAでは、短寿命核による分析後、高純度石英管に封入、長寿命核による分析を行うが、非溶融型の試料を石英管に入れると、管の底にひっかかり取り出せなくなることがある。この問題は解決のため新型容器を開発した。 2.微小宇宙塵試料のINAA用標準試料の作製 INAAでは元素濃度既知の標準試料として10〜100μg程度の重量でも均質な標準試料が必要である。希土類元素等親石元素用の標準試料は岩石標準試料からガラスを作り、それを粉砕することにより作製し、均質性もチェックした。Au, Ir等親鉄元素用の標準試料は、それぞれの高純度金属から合金を作製し、小片にしたが、Au, Irの含有量が多すぎて、原子炉での照射後の放射能が強くなりすぎた。現在再製作中である。 3.南極ドームFuji基地の宇宙塵試料 第37、38次南極越冬隊により、ドームFuji基地の生活水造水槽の沈殿物が供給され、この中から宇宙塵試料を選別、分析した。 4.南極やまと裸氷原の宇宙塵試料 第39次隊により、南極やまと山脈地域の裸氷を大量に融解濾過した、フィルター上より回収した宇宙塵の予備分析を行った。
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