研究課題/領域番号 |
09640642
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
古田 弘幸 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (40244157)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | N-混乱ポルフィリン / N-フェーズポルフィリン / 銀III価錯体 / ポルフィリン異性体 / 銀3価錯体 / ニトロ化 / 非線形光学材料 |
研究概要 |
N-混乱ポルフィリン(NCP)の内部炭素への置換基導入に関して、1)ハロゲン化、及び、2)金属化について検討した。 1) NBSを用いると、すみやかに位置選択的臭素化が進行することが明らかとなったが、この臭素体はピリジン溶媒中で放置しておくと次第に、1000nm以上に吸収末端を持つ新規誘導体「N-フューズポルフィリン(NFP)」が生成することを見い出した。単結晶構造解析の結果、NFPはヒルスタン様骨格を有していることが明らかとなり、反転ピロールが再反転後、隣接するピロールと結合し、生成したものと考えられる。NFPを強塩基で処理すると、NCPが得られ、NCP-NFPの相互交換が可能であることが判明した。 2) NCPをPd(II),Ag(I)の酢酸塩と処理すると、炭素-金属結合を有する平面4配位金属錯体が生成することが明らかとなった。磁化率測定、電気化学測定、及び、単結晶構造解析から、軸配位子を持たない、反磁性のPd(II)及びAg(III)錯体が形成することが明かとなり、NCP配位子の多価配位子能が実証された。
|