研究概要 |
1. 配位子合成 8種のピリジルポルフィン5-R_1-10-R_2-15-R_3-20-R_4-ギルフィンH_2P^1〜H_2P^8を多量調製または新規合成した。a)試薬の混合順を変換して、H_2P^1(R_1=4-ピリジル(4-py),R_2=R_3=R_4=フェニル(φ))およびH_2P^2(R_1=R_3=4-py,R_2=R_4=φ)を既知法の数倍の収量で得た。同様に、対応する3-py誘導体H_2P^3、H_2P^4を得た。b)テトラピリジルポルフィンにTsOCH_3を作用させて、H_2P^5(R_1=R_3=4-py,R_2=R_4=N-メチル-4-ピリジニウム(4-py-CH_3^+))および対応するシス誘導体H_2P^6を、また、H_2P^2とTsOCH_3からH_2P^7(R_1=4-py,R_2=R_4=φ,R_3=4-py-CH_3^+)を新規合成した。c)ピロ-ルとチオホスゲンからH_2P^2を選択的に調製するとともに,H_2P^8(R_1=4-py,R_2=R_4=φ,R_3=CH)を新規合成した。 2. 錯体合成 各H_2PにZn(CH_3COO)_2および[Ru_3(μ_3-O)(μ-CH_3COO)_6py_2(CH_3OH)]PF_6(以下RUpy_2(CH_3OH)^+で表示)を作用させて、ZnP^1,ZnP^2,ZnP^2RUpy_2^+,ZnP^5RUpy_2^<3+>,[ZnP^7]^+を合成した。 3. 多量体調整 ZnP^3のCH_2Cl_2不溶成分をAgPF_6で酸化して、組成[(ZnP^3)_<12>](PF_6)_6・C_6H_<14>をもつ青紫色固体を得た。[(ZnP^3)_6(ZnP^<3+>_0)_6]^<6+>と矛盾しない分光学的ならびに電気化学的データを得た。[ZnP^7]^+はピリジル基の軸配位による多量体形成が確認された。
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