研究課題/領域番号 |
09640735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
遺伝
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
林田 信明 信州大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (80212158)
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研究分担者 |
田口 悟朗 (田口 吾郎) 信州大学, 遺伝子実験施設, 助手 (70252070)
岡崎 光雄 信州大学, 繊維学部, 教授 (20029052)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | トランスポゾン / Tagl / 挿入変異 / シロイヌナズナ / ゲノム / cDNA selection method / transcription map / PAL / Tagel |
研究概要 |
挿入変異ツールとしては、T-DNAやトウモロコシ由来のトランスポゾンAcやSpmが多用されているが、モデル植物としてもっとも多用されているシロイヌナズナの、固有のトランスポゾンを用いたツールの開発はこの研究以前には行われていなかった。本研究では、エコタイプLerには有るがColには見られないトランスポゾンTag1について、その3分の1程度の大きさの類似遺伝子を見いだし、これがゲノムプロジェクトが進行中のColのゲノム上に多数散在していることを明らかにした。さらに類縁の遺伝子が広く植物界に存在することを示した。また、Tag1と抗生物質耐性マーカーを用いて簡便に変異体を作製する系を用いて、実際に変異体が得られるか試験中である。また、これらの研究と関連して、ゲノム上の特定の遺伝子座近傍の転写産物を列挙する手法を開発した。これにより挿入変異が起こると予測されるターゲット遺伝子の絞り込みが可能となった。さらにこれと合わせて、ゲノム全体を網羅する非常に高密度のRFLPマップを作製した。この二つを複合して、実際にAc/Dsを用いて挿入変異体を取得した。さらにこのような解析のターゲットのモデルケースとするべく、フェニルプロパノイド合成系の鍵酵素であるフェニルアラニンアンモニアリアーゼとその最終代謝産物の一つクマリンについて、メチルジャスモン酸およびエリシターによる発現誘導について解析した。同様に、細胞内情報伝達に関与するキナーゼ遺伝子についても、染色体上の位置を決定し、ターゲットとして準備した。今後は、これらの現象・遺伝子を評価系として用いて挿入変異ツールの試験を進めていきたい。
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