研究課題/領域番号 |
09640747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
嶋田 正和 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40178950)
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研究分担者 |
津田 みどり 九州大学, 農学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 糸の安定性 / 持続性 / 個体群動態 / 寄主-寄生蜂糸 / 寄生干渉作用 / ニッチ分化 / 数値シミュレーション / カオス的挙動 / 系の安定性 / 寄主-寄主蜂系 / 寄生効率 / カオス生成 / マメゾウムシ / 寄生蜂 / 時系列解析 / 日齢構成モデル |
研究概要 |
マメゾウムシ-寄生蜂系を対象に、2種の寄生蜂の寄生行動の差違がどのように複雑なダイナミクスを生成するか、特に、寄主のアズキゾウムシの空間分布と、寄生蜂間の寄生ステージに対するニッチ分化に着目して、その機構を実験・数値シミュレーションにより解析した。資源の空間分布として、1カ所の大きな資源パッチに固まって分布している集中型と、16の小さな資源パッチに均等分布している散在型の2種類の実験条件を設けた。その結果、集中型分布では散在型分布よりも、長期的動態の観測において、構成種の平均個体群サイズが大きく、個体数の変動も小さくなり、より安定した永続性の高い動態が見られた。 また、これら3種系を模した齢構成モデルの数値シミュレーションにより、ニッチ分化が大きいと、3種の系の安定した共存のもたらされるパラメタ領域が大きくなり、カオス的挙動を示す非平衡動態においても3種の共存持続性が高まることが分かった。これはニッチの類似限界説が非平衡状態でも成立することを示している。
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