研究課題/領域番号 |
09640751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
渡邊 邦夫 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (60158623)
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研究分担者 |
東 滋 京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (20027486)
ASHZAWA Sadashige Kyoto University, Primate Researte Instituite
MITO Yukihisa Japan Monkey Center,
MATSUOKA Shiro Photographer in Wakinosawa Village
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | ニホンザル / 下北半島 / 幸島 / 屋久島 / 個体群 / 繁殖パーラメーター / 社会関係 / 繁殖パラメーター / 長野 / 個体群動態 / 分布域拡大 |
研究概要 |
環境が許容する最大密度に達していると思われるいくつかの野生ニホンザル個体群において、その個体群の特徴と個体数調節のメカニズムについて調査を行った。調査は主として下北半島と宮崎県幸島の群れで行われ、付随的に鹿児島県屋久島、長野県志賀高原、木曽山地での観察が行われた。これらの地域はいずれも京都大学霊長類研究所附属ニホンザル野外観察施設の研究林地域であり、特に下北半島の調査においては3名の研究協力者の助力を得た。幸島のニホンザルは30haの小さな島に100頭ほどのサルが棲んでいる。この30年ほど個体数が変わってないが、群れ内部では家系ごとの消長があり、増加する家系と減少し消えていく家系があることが明らかである。近年は当初から続いてきたいくつかの家系が消失する傾向にあり、全体としての繁殖パラメーター悪化と関係しているものと考えられる。下北半島の個体群はこの30年間に3.5倍ほどに増加したが、北西部の群れはかってと同じ程度の密度を保ちつつ、周囲に行動域を拡大している。この3年間でもその傾向は続いている。南西部の群れは狭い行動域をもち、それには食性の違いが反映しているらしい。
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