研究課題/領域番号 |
09640776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物生理
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
南川 隆雄 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (30087001)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | システインプロテイナーゼ / 翻訳後プロセシング / エンドペプチターゼ / ケツルアズキ / 液胞 / 小胞体 / 細胞内輸送 / 種子発芽 / システインプロテアーゼ / イネ / アミノ酸配列 / エンドペプチダーゼ |
研究概要 |
(1)システイン・エンドペプチターゼ(SH-EP)のC端末プロセシング : ケツルアズキ発芽子葉で活性を表す酵素SH-EPのKDEL配列を含むC末端プロペプチドの機能を明らかにするために、SH-EP(KDEL_<+,->)タンパク質を各々別個に昆虫培養細胞Sf9中で発現させ、それらのタンパク質の細胞内輸送とプロセシング機構を解析した。その結果、SH-EPプロペプチド中のC末端KDEL配列はSH-EPを前駆体の形で小胞体内腔に一時的に残留させる機能をもち、さらに、小胞体内腔においてその配列が切除されると、SH-EPはリソソームへ輸送されることが分かった。これによって、小胞体内腔内にKDELプロセシング酵素が存在することが推定された。(2)KV小胞を介するSH-EPの液胞への輸送 : 透過型電子顕微鏡での構造観察および免疫電子顕微鏡法により、発芽種子子葉細胞中のタンパク質分解酵素には異なる2つの液胞輸送経路、すなわちゴルジ体を経由しないKV小胞(KDEL-tailed cycteine proteinase-accumulating vesicle)によるSH-EPの輸送経路及びゴルジ体を経由するVmPE1(SH-EPのプロセシング酵素)の輸送経路があることを証明した。KV小胞を介したSH-EPの大量輸送によってタンパク質貯蔵型液胞中の貯蔵タンパク質を急速に分解を行うことにより、貯蔵型液胞は貯蔵タンパク質を含まない分解型液胞に急激に変換すると考えられる。
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