研究課題/領域番号 |
09640799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物形態・構造
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研究機関 | (財)東京都神経科学総合研究所 |
研究代表者 |
林 しん治 (財)東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学研究部門, 参事研究員 (20076996)
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研究分担者 |
折笠 千登世 日本医科大学, 医学部・第1生理学, 助手 (20270671)
林 洋 (財)東京都神経科学総合研究所, 解剖発生学研究部門, 主事研究員 (20291940)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | エスロゲン受容体 / アンドロゲン受容体 / 芳香化酵素 / 免疫組織化学 / RT-PCR / 遺伝子発現 / 視床下部 / 海馬 / エストロゲン受容体 |
研究概要 |
神経系の発生・発達に伴うエストロゲン受容体など、ステロイドホルモン受容体の関与について検討した。われわれはすでに、免疫組織化学(IHC)、インシチュウハイブリダイゼーション組織化学(ISHH)および逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応法(RT-PCR)によって、エストロゲン受容体(ER)がラット脳内の視束前野、視床下部諸核、扁桃体等に検出されることを明らかにしていたが、さらにIHCによって、ついでISHHによって、海馬の歯状回多形細胞層および海馬角顆粒層に散在的に分布していることを明らかにした。海馬におけるエストロゲン受容体の分布に明瞭な性差は存在しないことを見た。さらに、視床下部の尾側に位置する腹側乳頭核にはアンドロゲン受容体が選択的に存在し、アンドロゲン投与によってその免疫染色性が高まることを確認した。この位置にはエストロゲン受容体は検出できないこと、またアンドロゲンをエストロゲンに転換する酵素であるアロマターゼが検出されなかったことから、アンドロゲンによる直接的な効果が想定された。腹側乳頭核内のアンドロゲン受容体のIHCの結果とISHHの結果との間に矛盾が存在する可能性については検討中である。 最近になって報告された新しい種類のエストロゲン受容体である、ER-betaの脳内における発現をIHCとISHHの二つの手法を用いて解析を行った。ER-betaを認識する市販の抗体を用いたIHCの結果は、抗体によって一定せず満足のいく結果では無かった。したがってわれわれ独自で抗体を作製する必要があることになり、作製に着手した。一方、ISHHの結果はかなり明瞭であり、手法的には確立したと考えられる。
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