研究課題/領域番号 |
09650007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性・結晶工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
雨宮 慶幸 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70151131)
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研究分担者 |
長谷川 祐司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60282498)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 偏光子 / シンクロトロン放射 / X線偏光解析 / ダイヤモンド結晶 / 完全結晶 / 動力学的回折理論 |
研究概要 |
透過型波長可変X線偏光子の開発を行った。 これまでのX線偏光子はブラッグ反射を利用した反射型であり、ブラッグ条件を満たしたシグマ偏光を取り出している。高い消光比が得られるものの、用いるX線波長を変化させたり偏光面を回転する時に出射ビームの位置が変化すると云う欠点がある。今回開発した透過型波長可変X線偏光子はブラッグ反射でシグマ偏光をはじき飛ばし、透過直進するパイ偏光を出射ビームとして用いるものである。透過型X線偏光子には、薄い(約15ミクロン)シリコン板を用い、透過率20%以上、消光比10^5を得ることに成功した。この新しい偏光子を用いれば、波長や偏光面を変えても出射偏光ビームの位置および方向が変化しないので、微小試料、極端条件化の試料を用いた偏光解析実験が簡単に行うことができるようになった。今後、ダイヤモンド結晶を使うとさらに高い透過率を得ることができる可能性がある。結晶性の高いダイヤモンドの製作技術の発展が期待される。
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