研究課題/領域番号 |
09650310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 之彦 東京工業大学, 工学部, 助教授 (50205978)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 高調波補償 / アクティブフィルタ / 配電系統 / 高調波 |
研究概要 |
昨年度は、本研究で提案するLCフィルタの実時間シミュレーションに基づくアクティブフィルタ(以下、AF)の基本特性と有効性について検証した。本年度は、この成果を踏まえて、複数台の提案するAFを配電系統に並列接続及び分散配置する場合の諸特性を解明し、適用に際しての指針を明らかにした。その概要は以下の通りである。 1.昨年度に製作したAFの試作装置と同一仕様のAFをさらに1台試作した。 2.上記のAFを2台並列接続して運転し、サイリスタ位相制御整流回路の発生する高調波を補償する実験的検討を行った。この結果、2台のAF間の制御系の連携を全く行うことなく補償電流が均等に分担できることを確認し、本研究で想定する配電系統用の汎用AFの制御法として、提案する電圧検出方式に基づく方式の有用性を示した。 3.配電系統を想定し、複数の発生源からの高調波を2台のAFで補償する場合について、AFの配置方法の実験的検討を行った。AFを同一箇所に2台並列接続して集中配置する場合と、配電系統の別の場所に分散配置する場合について、系統各部の電圧高調波ひずみを実測した。その結果、集中配置する場合、接続点付近の電圧ひずみは低減できるものの、補償電流を経路となる部分の電圧ひずみが高くなることを示した。これに対し、分散配置する場合は、系統全般の電圧ひずみの低減に有効であり、配電系統における高調波補償として望ましい方式であることを見いだした。 以上の成果より、配電系統の高調波補償に適するAFの新方式の検討を目的とした本研究の目標は達成されたと考える。
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