研究課題/領域番号 |
09650329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
川本 俊治 大阪府立大学, 好悪部, 教授 (60214706)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 電力システム(電力系統) / 分散制御 / 非線形制御 / 安定性 / リアプノフ関数 / 平衡点 / 電力システム |
研究概要 |
本研究課題で得られた成果として、まず平衡店制御の方法を要約すると (1)電力システムの平衡点を計算する静的解析により、動的安定領域を拡張して臨界故障除去時間を延ばすことがでいる。 (2)制御器およびリミッタなどの非線形性を考慮し易い。 (3)線形・非線形いずれかの制御入力を加えても平衡点を求める静的解析が可能であり、非線形制御入力を加えることによって線形制御入力による結果をさらに改善できる。 ということが分かった。本手法では、まず各発電機母線から多機系統全体を見渡して複数のロバスト1機モデル系統を同定する。そして各モデル系統をロバストな非線形システムのままで取り扱い、平衡点制御の方法に基づいて制御入力のゲインを決定し、電気的出力の大きな発電機にのみ制御入力を順に加えることにより、系統全体の分散制御が行える。中でも各発電機母線から系統全体を眺めた場合の系統の不安定平衡点に着目し、不安定平衡点から遠ざける、または不安定平衡点そのものを消滅させる補助制御入力をAVR・GOVに加えて動的安定領域を拡張し、臨界故障除去時間を延ばすことができた。そして本手法を1機・ループ型3機・ループ型10機・串型20機の各モデル系統に適用し、その有効性をシミュレーションにより検証した。さらに補助制御入力を非線形としても解析は線形の場合と同様に簡単で、制御応答や臨界故障除去時間が大幅に改善可能であることを、標準1機モデル系統のY法計算によりPSSとの比較で確認することができた。
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