研究課題/領域番号 |
09650413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 広島市立大学 (1998) 大阪大学 (1997) |
研究代表者 |
角田 良明 広島市立大学, 情報科学部, 教授 (40233671)
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研究分担者 |
井上 伸二 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (50264932)
土屋 達弘 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (30283740)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | サービス競合 / 拡張有限状態機械 / 検出 / 解決 / 正常状態 / 異常状態 / 通信サービス / 競合 / ペトリネット / インバリアント / 状態爆発 / 非決定性 |
研究概要 |
マルチメディアネットワークにおけるサービス競合を拡張有限状態機械でモデル化し、下記の通りサービス競合の検出と解決について検討を行い、新しい方法を幾つか提案した。 1. サービス競合の検出 従来のサービス競合検出法は、(1)サービス競合を必要十分条件で検出するもの。(2)サービス競合が存在しない場合は正しく判定するが、サービス競合が存在する場合はサービス競合でない冗長な部分を含めてサービス競合と判定してしまう可能性があるものの2つに分けることができる。本研究では、(1)の状態爆発問題を緩和するため、システム状態の対称性を利用し検出に不必要なシステム状態を列挙しない方法、各サービス毎に実行可能な状態遷移を展開する方法を提案した。これらは、いずれも必要十分条件のサービス競合の検出を保証している。これに対して、(2)の必要条件で高速にサービス競合を検出する方法として、P-インバリアントを利用してサービス競合を効率良く求める方法を提案した。割込、転送、三者、着信拒否等を含む高度電話サービスのあるクラスに対してサービス競合の検出実験を行なった結果、ユーザ数、サービス数に関してほぼ線形時間で正しくサービス競合を検出できることを示している。 2. サービス競合の解決 本研究では、サービスに関わる全てのユーザの状態を各エージェントが収集することにより、サービス実行段階で異常状態の出現というサービス競合を解決する次の2つの方法を考案した。 (1) 正常状態を定期的に保持し、異常状態が出現するとその最も新しい正常状態に復帰させる方法。 (2) 異常状態が出現しないための十分条件を設定し、状態遷移が実行可能でもその十分条件を満たさない場合には状態遷移を実行させない方法。 (1)の方法はサービス実行時に正常状態を保持するというオーバヘッドがあり、(2)の方法は実行可能な状態遷移の実行を制限させるという欠点があり、(1)と(2)の方法間には、トレードオフの関係がある。
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