研究課題/領域番号 |
09650509
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・力学一般
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
梅原 秀哲 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70151933)
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研究分担者 |
SUPRATIC Gup (GUPTA Suprat) 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (20283476)
上原 匠 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (60231172)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | クリープ / 若材齢コンクリート / 温度応力 / クリープひずみ / 引張クリープ / クリープモデル |
研究概要 |
マスコンクリートでは、セメントの水和熱に起因する温度応力がコンクリート打込み直後から生じる。打込み直後は、コンクリートがフレッシュな状態から硬化していく過程にあり、応力が小さくてもクリープひずみはかなり大きくなる可能性がある。そして、水和反応による温度履歴とともに、生じる応力も圧縮から引張へ転じるため、非常に複雑な挙動を示す。 本研究では、若材齢時のコンクリートのクリープ挙動を解明するためにのクリープ試験を行うとともに、温度ひび割れに特に影響を与える引張クリープに着目し,温度応力への影響を定量的に評価することを目的とした。そして、以下の研究を実施し、次のような成果を得た。 1) 圧縮クリープは、応力強度比50%以下で載荷応力とクリープひずみの線形性が成り立ち、それ以上では載荷応力の影響を受ける。これは、従来言われている線形性の成立範囲である40%よりも大きい。一方、引張クリープは、載荷材齢3日、5日では、応力強度比20%以上については載荷応力とクリープひずみの線形性は成り立たない。しかし、載荷材齢7日以降には線形性が成り立つ傾向にある。また実験の範囲内では、同一応力強度比の引張クリープひずみは、載荷材齢に関わらずほぼ等しいことが明らかとなった。 2) 温度を一定で応力を実際のマスコンクリートに合わせて変化させたクリープ試験を行い、応力減少過程のクリープについて検討した結果、変化する除荷応力に対して、除荷時の応力強度比に基づいた重ね合わせ法が適用できることが明らかとなった。 3) 高応力強度比のもとで引張クリープ試験を行った結果、クリープひずみの大きさは引張強度にはほとんど影響しないこと、応力強度比の影響は70%以上であらわれ、引張伸び能力が低下することが明らかとなった。
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