研究課題/領域番号 |
09650562
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
早川 典生 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (70143815)
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研究分担者 |
浅沼 順 長岡技術科学大学, 工学部, 講師 (40293261)
陸 旻皎 地球フロンティア研究システム, 研究員 (80240406)
LU Minjiao Frontier Research System for Global Change, Researcher
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 接地境界層 / 乱流輸送 / 分布型流出モデル / 熱輸送 / 降雪 / 積雪 / 融雪 / 積雪面積 / 気温減率 / 境界層 / 分布型水文モデル / 水・熱フラックス / GIS |
研究概要 |
実用レベルの分布型流出モデルによる流出解析技術が可能になることにより、整備されつつある衛星データ、レーダーデータなどを充分に活用し、極めて高い分解能を有する解析の可能性が出てきたが、モデルによる大気の接地境界層と地表面近傍の地層または雪層との間の水・エネルギー輸送の表現が不充分である。 本研究では水文モデルに気象モデルを取り込む予備的検討を行った.水文モデルと気象モデルを連結させる可能性と必要性は、流域内の変量の変化を組み込めることのできる分布型水文モデルにおいてその展望がある.また気象要素に強く依存する現象とし降積雪現象がある.その意味において本研究ではまず、接地境界層の観測を実施し、さらに降雪融雪現象を含む分布型流出モデルの開発と応用に取り組んだ. 接地境界層の観測では風速、気温および運動量と熱フラックスのの乱流変動とその鉛直分布を観測し、その実態を明らかにした. 分布型流出モデル構築において、降雪分布のモデル化と気温減率について考察した.その結果、降雪モデルは流出流量を同定するのにきわめて強力であることを示した.また、気温減率は接地境界層の力学過程により定まるものであるが、気温の実測データから計算することにより大きな変動があることを示し、これを降雪量モデルを取り入れた分布型流出モデルに用いることで流出計算の精度を向上させ得ることを示した.
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