研究課題/領域番号 |
09650639
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
|
研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
野村 設郎 東京理科大学, 理工学部, 教授 (30096713)
|
研究分担者 |
衣笠 秀行 東京理科大学, 理工学部, 講師 (00224999)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 変形性能 / 鉄筋コンクリート / 耐力低下 / 繰り返し載荷 / ひずみ蓄積 / 曲げ降伏 / 破壊モード / 曲げ降状 / 変形能力 |
研究概要 |
正負繰り返し載荷時には逆方向載荷を行う度に単調載荷時の抵抗機構が一時的消滅と再形成を繰り返している。但し、ここで言う抵抗機構の消滅とは抵抗機構が単調載荷時のものとは異なるものに変化したことを意味しており、抵抗機構自体がなくなることではない。正負繰り返し載荷時に耐力を維持するためには、次の2つの条件を満足する必要がある。(1)一時的に消滅した単調載荷時抵抗機構が再び形成されること、(2)再形成された単調載荷時抵抗機構が作用荷重に対して破壊しないこと。既往の強度的な破壊モードが(2)の条件を満足しないために発生するものであるのに対し、正負繰り返し履歴破壊は(1)の条件を満足しないために発生する。この破壊メカニズムは、形成された抵抗機構が作用荷重によって破壊する強度破壊型の破壊メカニズムとは異なったものである。 一時的消滅後の抵抗機構の再形成は常に完全に行われるのではなく、多少の誤差を伴って行われ、再形成される抵抗機構は徐々にもとの、単調載荷時抵抗機構とは異なったものとなってくる。再形成過程における誤差分であると考えられるヒンジ領域歪み蓄積の発生が繰り返し載荷実験から観察された。RC部材の耐力低下が、繰り返しの度に蓄積されたヒンジ領域歪み蓄積(誤差分)が非常に大きくなり、単調載荷時抵抗機構の再形成が不能となり引き起こされたと考えられる。
|