研究課題/領域番号 |
09650648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
水畑 雅行 三重大学, 工学部, 教授 (60023082)
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研究分担者 |
小椋 大輔 神戸大学, 工学部, 助手 (60283868)
松本 衛 大阪産業大学, 工学部, 教授 (10031064)
寺島 貴根 三重大学, 工学部, 助教授 (90217422)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 地下構造物 / 周囲地盤 / 温度・水分分布の測定 / 温湿度測定 / 熱・水分挙動 / 数値解析 / 解析モデル / 土壌 |
研究概要 |
本研究の目的は、地下構造物内の熱・水分環境の変動が周囲地盤に与える影響および周囲地盤の熱・水分性状地下構造物内の環境に与える影響等の相互作用について実験的、解析的に明らかにすることである。 室内に熱・水分の発生負荷は与えない場合の自然状態下における地下構造物の熱・水分挙動を測定した。構造物の埋設してある地盤表面に影響を及ぼす外気温湿度および地盤面に当たる日射量などを連続測定した。パイプを地中に埋設し、地下常水面の高さを連続測定した。常水面は降雨がなければ地下室床面から-80から-120cmの間で安定する。室内の温湿度を連続測定した結果、地下室の温湿度性状は換気量の影響を受け、特に湿度性状は換気量が少なくても外気湿度の変動による影響が大きいことがわかった。壁面の数箇所に熱電対および結露センサーを設置し、壁面温度を連続測定し、表面結露を判定した。夏期7月は地下室壁面の中央高さから下部は常に結露し続け、上部および天井面は室内湿度が高いときに結露する。周辺地盤には数箇所に、深さ別に熱電対とテンシオメーターを数点配置し、周辺地盤内の温度・水分分布の測定した。鉛直方向の水分分布は深いほど含水率が高く、深いほど降水後の乾燥速度が遅いことがわかった。地下室周辺地盤の含水率測定結果から土壌種類を推定した。地盤は砂土とみなしうることがわかった。地下室およびその周辺地盤内の温度測定結果から地下室温がその周辺地盤に与える影響を検討した。深さ2m以上の地点でその影響が明確である。地下室およびその周辺地盤内の温度・水分分布測定結果を、熱・水分同時移動方程式を用いた3次元モデルによって解析し、両者の比較検討を行った。その結果、地表面近傍温度は実測値と解析値がよく一致した。地下室内温湿度および地盤内温度は計算開始後1ヶ月間は実測値と解析値はよく一致したが、その後の一致は悪くなった。
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