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気孔コンダクタンスのモデル化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650649
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築環境・設備
研究機関京都大学

研究代表者

平岡 久司  京都大学, 工学研究科, 助手 (80115922)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード植栽の熱・水分収支モデル / 気孔コンダクタンス / ニューラルネットワーク / Jarvisのモデル / 半実験的モデル / 光合成モデル / 気孔抵抗 / 植物 / 気孔 / 重回帰分析
研究概要

この研究に関する最終目標は緑地の微気候を数値的に解析できるモデルを作成することである。そのためには、植栽の熱・水分収支モデルが必要となるが、そのサブモデルとして気孔コンダクタンスのモデル化が必要になる。今回の研究の目的は、気孔コンダクタンスをモデル化することである。モデル化の方法として、気孔の環境条件への応答をニューラルネットワークを用いてモデル化する方法を提案した。以下に研究成果の概要をに示す。
1. 現在までの、気孔コンダクタンスモデルのレビューを行い、各モデルの特徴について調べた。気孔コンダクタンスのモデルは2種類のモデル(現象論的モデルと半実験的モデル)に分類できた。現象論的モデルはさらに3種類のモデル(線形重回帰モデル、Jarvisの変数分離型モデル、そして今回のモデル)に分類できることが分った。
(1) 気孔は環境因子に対して極度に非線形に応答するため、線形重回帰モデルは適用しがたい。
(2) Jarvisのモデルは環境因子間の相互作用が組み込めない。
(3) 半実験的モデルは、現象論的モデルに比べ、光合成モデルを使用するため、より厳密なモデルであるが、現在の研究段階では、葉の水ポテンシャルの気孔への影響を組み込めない。
2. ニューラルネットワークを用いた気孔コンダクタンスのモデルを試みた。従来から使用されているJarvisのモデルとの比較を試み、今回のモデルが精度において優れていることを明らかにした。
3. 本研究でのニューラルネットワークを用いた非線形重回帰モデルが、従来のJarvisのモデルに比べ、精度が向上される原因について調べた。この原因は、Jarvisのモデルでは、気孔コンダクタンスに対する、環境因子間の相互作用を組み込めないことであった。ニューラルネットワークを用いたモデルでは、この環境因子間の相互作用を組み込むことができるため、精度の向上が得られた。
以上の点が、今回の研究で明かとなった。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 平岡久司: "Rossの植物群落内放射輸送方程式の拡散近似解法の予測精度の検討" 日本建築学会計画系論文報告集. 第512号. 9-15 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 平岡久司: "Rossの植物群落内放射輸送方程式の拡散近似解法に関する研究" 日本建築学会計画系論文報告集. 第495号. 31-36 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 平岡久司: "ニューラルネットワークを利用した気孔コンダクタンスの非線形重回帰モデル" 日本建築学会計画系論文報告集. 第484号. 25-32 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hiraoka: "Examination of Difffusion Approximation method for Ross's radiation transfer equation within plant canopy" J.Archit.Plann.Environ.Eng., AIJ. No.512. 9-15 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hiraoka: "Studies on Diffusion Approximation method for Ross's radiation transfer equation within plnat canopy" J.Archit.Plann.Environ.Eng., AIJ. No.495. 31-36 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Hiraoka: "Nonlinear multi-regression model of stomatal conductance using neural network" J.Archit.Plann.Environ.Eng., AIJ. No.484. 25-32 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 平岡久司: "Rossの植物群落内放射輸送方程式の拡散近似解法の予測精度の検討" 日本建築学会計画系論文報告集. 第512号. 9-15 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 平岡久司: "ニューラルネットワークを利用した気孔コンダクタンスの非線型重回帰モデル" 日本建築学会計画系論文報告集. 484号. 25-32 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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