研究課題/領域番号 |
09650665
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 哲郎 名古屋大学, 工学部, 助教授 (00239972)
|
研究分担者 |
恒川 和久 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (50283396)
木方 十根 名古屋大学, 工学部, 助手 (50273280)
小松 尚 名古屋大学, 工学部, 助手 (80242840)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 医療施設 / 病棟 / 個室的多床室 / プライバシー / 領域 |
研究概要 |
医療施設の建築計画においては、面積水準の向上やアメニティー論議の高まりを背景として、近年、西神戸医療センターを端緒とする「個室的多床室」の様々なバリエーションが散見されるようになり、設計上の工夫が益々盛んになる気配を見せているが、本研究はこうした背景のもとで、とりわけ入院期間・主要病態・年齢・性等といった患者の基本的属性の違いが、患者の求める多様なプライバシー要求への質的多様性に関わっているのか、について明らかにし、今後主流となっていく「個室的多床室」の病室計画手法の様々な可能性と、適用の範囲・限界について考察することを目的としている。 平成9〜10年度にかけて、取手市老人保健施設「緑寿荘」/東京都リハビリテーション病院/西神戸医療センター/福島県立南会津病院/大牟田市立総合病院を対象にして調査を行い、 (1) 各種の「個室的多床室」について整理すると同時に (2) 在床する患者や看護婦へのインタビューを通して 「プライバシー」や「領域」に対する思いや行動と「個室的多床室」が提供する環境との交互作用を明らかにした 具体的には、医療施設の機能分化に伴う想定入院期間の長短が、患者の病室(多床室)での領域意識に影響を与え、なわばりは「権利領域(管轄域:jurisdiction)」といった様相として現れることや、穿たれた窓の、患者にとっての意味や実際の照度とは異なる評価となる傾向などを明らかにした。
|