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介護空間の適正寸法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09650692
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 都市計画・建築計画
研究機関(財)東京都老人総合研究所

研究代表者

徳田 哲男  財団法人 東京都老人総合研究所, 人間科学リハビリテーション系・生活環境部門, 研究員 (40073043)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード特別養護老人ホーム / 介護空間 / 介護動線 / 福祉機器 / 移乗パターン / 部屋配置
研究概要

介護しやすい作業環境の構築には良好な介護空間の確保が前提となる。介護パターンを13種類にモデル化し,移乗介護動作において介護者や介護機器が必要とする所要空間を計測・評価することで,介護機器の導入に伴う所要空間の条件について明らかにした。所要空間の計測は,移動位置計測システムにより平面上での移動位置をサンプリング間隔0.5秒,弁別性能10cmで連続計測し,移乗パターン別に各要素動作の期間内を単位とした左右及び上下方向での最大移動位置の座標を抽出することで分析した。計測環境は,一連の移乗動作に空間的な制限等を伴わない実験室内のほぼ中央部に,電動ギャッチベットを固定し,部屋の片角に受信機を設置した。
介護所要面積は介護機器の種類により著しい違いが見られた。車いすによる移乗介護では介護者数,ベットと車いすの位置関係等にかかわらず5m2前後にとどまり,リクライニング車いす及びストレッチャの利用による二人介護では,わずかな増加を示した。これに対して,リフターとほかの介護機器との組み合わせによる一人介護の所要面積は10m2以上を必要とした。移乗準備から移動準備までの一連の動作を要素動作間で比較すると,移動準備でのリフターと車いすによる所要空間は,移乗準備や移乗の動作に比較してたいへんに狭まく,また主介護者の作業位置や所要空間に著しい変動を認めた。これに対して車椅子利用による二人介護では,副介護者の位置の変動はわずかであったものの,頭頂部と仙椎部の間にずれが大きく,全要素動作にわたって前屈姿勢の持続がうかがえた。介護所要空間で比較する限り,リフターの利用による移乗動作は広い空間を必要としたが,リフターの活用は介護負担の軽減を可能としており,移乗手順の変更やリフターの設置位置,移動方法等を再検討することにより,所要時間の短縮や所要空間の縮小化は可能となる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 徳田哲男: "福祉機器を活用させやすい介護空間条件に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集・建築計画編. 特別号. 769-770 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 徳田哲男: "特別養護老人ホームにおける介護空間と福祉機器の有効活用に関する研究" 第6回日本介護福祉学会大会プログラム・抄録集. 特別号. 102-103 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 徳田哲男: "福祉機器を活用しやすい介護空間条件に関する研究" 理学療法科学. 14・1(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 徳田哲男: "講座・超高齢社会の福祉工学(下巻)" 中央法規出版, 296 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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