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固相置換反応による炭化物ーホウ化物複合体の合成と組織制御

研究課題

研究課題/領域番号 09650727
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 無機材料・物性
研究機関秋田大学

研究代表者

泰松 斉  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (60125721)

研究分担者 渥美 太郎  秋田大学, 工学資源学部, 助手 (40282157)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード炭化物 / ホウ化物 / 置換反応 / 炭化チタニウム / ホウ化チタニウム / チタニウム / 超硬材料 / TiB_2 / TiC / Ti / 固相反応 / サ-メット / ホウ化チタン / 炭化チタン / チッ化ホウ素 / チタン / 炭化ホウ素
研究概要

固相置換反応法で炭化物-ホウ化物複合体を合成し,さらに緻密化するための基本条件を明らかにするために,まずB_4C-Ti間の固相反応機構を1000〜1300℃の温度範囲で調べた.反応が開始すると,まずTiCとTiBが生成し,ついで,TiBの減少とともにTiB_2が生成した.この時生成するTiCは不定比であり,反応初期にはTiC_xのxはTiと平衡する組成であった.このTiBとTiC_x,がさらにB_4Cと反応し,TiB_2を生成しながらTiC_xのC量が増加した.これらの結果は,反応が,第1段:B_4C+(4+1/x)Ti→4TiB+1/xTiCx,第2段:yB_4C+4TiB+1/xTiC_x→(2+2y)TiB_2+(2-2y+1/X)TiC_<(y+1)/(2-2y+1/x)>の順に進行すると考えるとうまく説明することができた.
つぎに,緻密な複合体を得るために,B_4C-Ti間の固相反応を起こさせながら放電プラズマ焼結することを試み,緻密化の最適反応温度および反応時間を検討し,得られた焼結体の組織と機械的性質を調べた.B_4CとTiの混合粉末を放電プラズマ焼結すると,反応の初期ではTiB,TiB_2,Ti_3B_4,TiCが生成し,反応が進行していくとTiB_2とTiCのみのものが得られ,完全に反応した.相対密度99%以上の緻密なTiB_2-TiC複合体は,1800℃以上で放電プラズマ焼結することにより得られた.複合体の組織は,1800℃ではTiB_2相がTiC相の周囲を取り巻くように生成した2層構造であったが,2000℃では,TiB_2とTiCが均一に分散していた.相対密度99%以上の緻密な焼結体の機械的性質は,ヤング率が514GPaと非常に高く,ポアソン比0.178,ビッカース硬さ2090,破壊靭性値3.8MPam^<0.5>であった.

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 杉山重彰: "B_4CとTiの反応性放電プラズマ焼結法によるTiB_2-TiC複合体の合成" 粉体および粉末冶金. 45巻. 1065-70 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shigeaki Sugiyama: "Synthesis of a TiB_2-TiC composite by reactive spark plasma sintering of B_4 C and Ti" Journal of the Japan Society of Powder and Powder Metallurgy. Vol.45, No.11. 1065-1070 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 杉山重彰: "B_4CとTiの反応性放電プラズマ燒結法によるTiB_2-TiC複合体の合成" 粉体および粉末冶金. 45巻11号. 1065-1075 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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