研究課題/領域番号 |
09650800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・処理
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研究機関 | 久留米工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中山 勝 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 教授 (00044272)
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研究分担者 |
奥山 哲也 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (40270368)
中村 良三 久留米工業高等専門学校, 材料工学科, 助教授 (70044279)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 線爆溶射 / 複合皮膜 / Ni-P合金 / SUS304 / 界面構造 / 耐食性 / 耐摩耗性 / アモルファス皮膜 |
研究概要 |
軟鋼(SS41)基材上に25〜95vol%Ni-P合金/SUS304複合皮膜を溶射し、得られた皮膜について、X線回折、EPMA分析、硬さ試験、摩耗試験、密着力試験及びTEM観察試料の作製を行い、SUS304/Ni-P合金複合皮膜の特性を調査した。得られた結果は次のとおりである。 (1) 溶射皮膜は偏平でSUS304粒子とNi-P合金粒子の複合皮膜からなる。 (2) 皮膜を構成するNi-P合金粒子は電子回折図形から一部アモルファス化している。 (3) 複合線材中のNi-P合金量の増加にともない、皮膜の硬さは上昇する。 (4) 60〜80vol.%Ni-P合金組成で摩耗量は最小を示す。 (5) 皮膜表面はNi-P合金量が多いほど凹凸が著しいが、表面粗さは、逆に小さくなる。 (6) 複合皮膜の基材との密着強度は、60vol%Ni-P複合皮膜が最大となった。 (7) 10%HCl水溶液中でのSUS304/Ni-P合金複合皮膜の耐食性試験では、いずれの皮膜とも耐食性は良くなかった。これは、皮膜中の空隙や亀裂の存在によるものである。今後皮膜中のNi-P合金の溶融等、空隙を埋める対策が必要がある。 (8) 溶射皮膜断面のTEM観察用試料の作製はできたが、皮膜構成粒子間及び皮膜と基材間の識別ができなかった。今後さらに試料作製法を検討する必要がある。
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