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高速連鋳−直送圧延時の鋳片表面割れ発生臨界条件の定量化と防止法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09650802
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 金属生産工学
研究機関東北大学

研究代表者

鈴木 幹雄  東北大, 素材工学研究所, 助教授 (10261471)

研究分担者 柴田 浩幸  東北大学, 素材工学研究所, 助手 (50250824)
江見 俊彦  東北大学, 素材工学研究所, 教授 (30250822)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード連続鋳造 / 炭素鋼 / 鋳片 / 表面横割れ / 限界ひずみ / 直送圧延 / 引張試験 / 傾斜温度場
研究概要

鉄鋼製造プロセスにおける省エネルギー、資源リサイクル技術の一つが鋳造-圧延直結化プロセスである。この技術の安定化のためには連続鋳造鋳片の表面割れの防止が不可欠である。本研究の目的は、表面割れ発生時の限界歪みの測定方法の開発である。温度傾斜場引張試験機を用いて、角棒状試験片(10mm幅×20mm厚×140mm長さ)の厚さ方向に温度勾配を付け[加熱面を延性温度(1100℃)、冷却面を脆性温度(700-950℃)]、10^<-4>/sの歪み速度で引張り加工を行った。冷却面に8mm間隔(標点間距離)で2本の線を刻印し、5秒毎にデジタルカメラで撮影し、画像上で標点間距離を測定して、引張り試験中の変位と歪みを求めた。また、割れ発生時の歪みの決定のため、5秒毎の歪み増分を引張り時間でプロットすると、ある時間tcを境にして歪み増分が急増することが分かった。tcの前後で試験を停止し、試験片の冷却面側に割れが有るかどうかを調べた。tcより前では割れは無く、後では割れが認められた。従って、tcを求めることにより割れ発生時の歪みを求めることができる。この方法を用いて、中炭素包晶鋼(炭素濃度0.1-0.16mass%)の連鋳スラブの表層部から切り出した試験片を使って横割れ発生時の限界歪みを測定した。試験片にはオッシレーションマークを模してV状のノッチを付けた。得られた結果を次に示す。
(1)実験に用いた3種類の中炭素包晶鋼の熱間延性は800℃で最小を示し、Nbを含有すると脆化温度が高温側に拡大する。脆化温度は700〜950℃の範囲である。
(2)ノッチの無い場合の限界歪みは35%であるが、0.3mm深さのノッチの場合の限界歪みは15%まで急激に低下する。ノッチ深さが増して1.5mm深さになると約10%まで低下する。V字状と半円状ノッチを付けて限界歪みに及ぼす形状の影響を調べたが、形状の影響は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mikio Suzuki et al.: "Measurement of Critical Strain for the Formation of Transverse Cracks on Continuously Cast Steel Slabs" THERMEC‘97 International Conference on Thermo.mechanical Processing of Steels and Other Materials. II. 2,255-2,262 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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