研究課題/領域番号 |
09650850
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応・分離工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
西機 忠昭 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (70081362)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 逆ミセル抽出 / エアロゾル OT / リゾチーム / フェニルアラニン / 撹拌槽 / 回転円盤抽出塔 / 抽出速度 / 抽出分配挙動 / エアロゾルOT / 有機溶媒 / 非イオン性界面活性剤 / 回転円板抽出塔 / 乳化液膜分離法 / 回分式撹拌槽 |
研究概要 |
1. 本研究課題に関する基礎的知見を得るために、AOT逆ミセル系によるアミノ酸の抽出分配平衡を調べ、分配挙動に及ぼす諸因子の影響を明らかにした。 2. KCl水溶液とAOT-イソオクタン逆ミセル溶液の液液平界面を通してのタンパク質リゾチームあるいはアミノ酸フェニルアラニンの正抽出速度および逆抽出速度の実測値に基づき、界面における可溶化速度および脱離速度を評価し、逆ミセル抽出における物質移動特性を解明した。 3. 槽型の液滴分散接触装置を用いて逆ミセル抽出法によるタンパク質の迅速な濃縮回収の可能性を検討するため、リゾチームの正抽出および逆抽出速度を回分式撹拌槽を用いて測定した。正抽出は非常に速くほぼ1分で、逆抽出は正抽出に比べて遅いが5分以内で平衡状態に到達し、リゾチームは迅速に濃縮回収されることがわかった。また、2.の平界面を通しての抽出モデルを適用した物質移動モデルにより、リゾチーム濃度の実測経時変化をほぼシミュレートできることを示した。 4. 撹拌槽および塔型接触装置として回転円盤抽出塔を用い、フェニルアラニンの正抽出および逆抽出操作を種々の条件下で行った。撹拌槽では、正・逆抽出ともに何ら問題はなかったが、塔操作では、フェニルアラニンが逆ミセル有機相から回収水相へあまり回収されず、現段階では、逆抽出操作に回転円盤抽出塔は不向きであり、改良、検討の余地が今後に残された。しかし、正抽出操作に関しては問題がないため、正抽出には設置床面積が小さくてすむ回転円盤抽出塔を、逆抽出には撹拌槽を用い、両装置の組み合わせにより一連の操作を行うのが適当であると推測された。
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