研究課題/領域番号 |
09650857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
馬場 俊秀 東京工業大学, 工学部, 助教授 (50165057)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ^1H MAS NMR / ゼオライト / 固体酸 / 温度可変 / 運動性 / 酸性プロトン / モビリティー |
研究概要 |
ゼオライトやヘテロポリ化合物のプロトンの状態を^1H MAS NMRによって調べ、酸性プロトンに帰因するピークの線幅は室温から100℃の範囲で変化すること、ピークの線幅はプロトンの動的挙動(モビリティー)を反映することを明らかにした。 ^1H MAS NMRの測定温度範囲を更に、より実験条件に近い温度であ200℃にまで高くすることによってプロトンの動的挙動を種々のゼオライトで調べた。 H-ZSM-5(Si/Al=53)における^1H MAS NMRスペクトルのピークの線幅に及ぼす測定温度の影響を調べた。25℃におけるスペクトルでは4.2ppm及び1.9ppmにピークが観測される。4.2ppmのピークは酸性OH基に帰因し、1.9ppmのピークはシラノール基に帰因する。4.2ppmのピークは60℃付近からブロードニングを起こし、120℃で線幅がもっとも広くなる。更に、高い温度にするとピークの線幅は再び狭くなってくる。この温度範囲ではケミカルシフトに変化は見られない。4.2ppmのピークに帰因するスピニングサイドバンドは温度が高くなる程ブロードとなる。一方、シラノール基に帰因するピークの線幅にはほとんど変化が見られない。測定温度を高くしたときに観測される酸性プロトンに帰因するピークの変化、即ち、ブロードニング起こし再び先鋭化するという現象はSi/Al比の異なるH-ZSM-5においても観測された。H-モルデナイトでもH-ZSM-5の場合に比べ、ピークの線幅の変化は小さいものの、同じ現象が観測された。ただし、一番ブロードとなる温度は180℃付近と、H-ZSM-5の場合に比べ高い温度であった。
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