研究課題/領域番号 |
09650896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
工業分析化学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
楠 文代 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70057371)
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研究分担者 |
荒井 健介 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (10266885)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 電解装置 / 電気分析 / 電極反応 / 電解セル / フロークーロメトリー / 有機電解 / フローク-ロメトリー |
研究概要 |
本研究では、カラム電極を用いたフロー型の電解システムを多機能計測用カラムフロー電気化学システムとして開発した。このシステムを用いると、無機化合物や有機化合物の簡易で効率のよい電解が可能であり、かつ電極反応の解析や高感度定量用電解などに利用できて、様々な目的に有用であることを明らかにした。研究の内容は主に次の項目から成っている。 1. 電解セルの作製 電極材料としてカーボンファイバーを選定して、バイコール管のカラム内に充填し、効率の良いクーロメトリーによる電解が可能な構造とした。 2. フロー電解システムの作製と評価 フロー型の電解セルにポテンシオスタットを取付け、ポンプを使った自動送液部、小容量の試料や試薬原料を簡単に流路に注入できるインジェクタおよび脱気ユニットを構成要素として組み込んだ。またこのとき、電解生成物の容易な確認のためフォトダイオードアレー検出器を接続した。システムの評価は、無機化合物のへキサシアノ酸(III)カリウムの電解によって行った。 3. 有機化合物のカラム電解 ニトロベンゼン、2-メチル-1,4-ナフトキノン、ニフェジピン、エピネフリンなどの電解を行った。 4. 電解生成物の構造決定 α-トコフェロール、ならびに3,5-ジ-tert-ブチル-1,2-ベンゾキノンを例として、電解生成物の構造決定を行った。 5. 短寿命の試薬の合成と定量分析への応用 化学発光試薬の調製用の電解セルを構築し、微量のイソルミノール誘導体が高感度に定量できることを明らかにした。
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