研究課題/領域番号 |
09650944
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
松原 凱男 近畿大学, 理工学部, 教授 (80088450)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ジアザナフタレン類 / ジアザナフタレン環生成反応 / 新規合成反応 / フェニルヒドラジン / カルボニル / TCNE / 3成分系反応 / カルボニル類 |
研究概要 |
本研究は、フェニルヒドラジン類、カルボニル類およびTCNE、3成分系による医薬、機能性材料の鍵中間体として重要なジアザナフタレン類の瞠目すべき革新的新規合成反応を発見した。本反応は電子移動で開始され、ヒドラゾンとTCNEの1対1の付加中間体を経て、メチル基の脱離と、TCNEのCNによる環形成が起こる全く先例のない新反応である。そこで、以下の様に研究を進めた結果、注目すべき成果を得た。 1) フェニルヒドラジン、カルボニル類およびTCNE、3成分系によるジアザナフタレン類の新規合成法の確立について、種々のフェニルヒドラジン、カルボニル類とTCNEの3成分系を用いて、反応メディア、溶媒、反応温度等の条件を変化させ、ジアザナフタレン類の合成について種々検討を行った結果、新規合成法を確立させ、また、置換基、官能基による適用範囲を解明した。 2) この反応は、穏和な条件(室温付近の温度)で進行するにもかかわらず、メチル基の脱離およびジアザナフタレン環形成に関与するC-C結合を起こす複雑な多段階の反応経路を示している。そこで、1)で得られた知見を基に種々検討を行なった結果、ヒドラゾンとTCNEの1対1の付加中間体を経て、メチル基の脱離と、TCNEのCNによる環形成が起こる新しい反応機構でこの反応が進行する事を明らかにした。
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