研究課題/領域番号 |
09650990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
古屋 秀峰 東京工業大学, 工学部, 助教授 (90251652)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | アスパルテート / オリゴペプチド / ヘリックス-ヘリックス転移 / 協同的分子内転移 / コンホメーション / NMR測定 / モンホメーション |
研究概要 |
ポリペプチドは、溶液中において様々の異なる二次構造を取り、温度、溶媒及び圧力などによって、分子内及び分子間の相互作用が重要な因子となり、二次構造が変化する。最近、我々はポリ(β-フェネチルL-アスパルテート)(PPLA)が温度の昇降によりα-ヘリックスの右巻き⇔左巻きの鋭い一次転移を示すことを見い出した。分光学的手法によりPPLAのヘリックス-ヘリックス転移が側鎖コンホメーション変化に誘起された協同的分子内転移であることを解明した。本研究では、ポリアスパルテートの協同的な分子内転移に着目し、転移現象の過程とダイナミックスを分子論的に解明することを目的とした。 第1に、分子量均一のホモオリゴペプチドの合成を行った。モデル化合物として、β-フェネチルL-アスパルテート(PLA)の残基数が異なるホモオリゴペプチドをポリエチレングリコール(PEG)の片末端に液相法により逐次結合し合成した。得られたPLAホモオリゴペプチドは、^1H,^<13>C-NMR測定より同定した。得られたオリゴペプチドについて、NMR測定やCD測定を行い、コンホメーション特性について検討した。残基数が短いときはβシートを形成し、長くなるとα-ヘリックスが発現することが明らかになった。溶媒依存性については、クロロホルムやテトラクロロエタン中でヘリックスを形成しやすい傾向を見い出した。PLA分子鎖は、安定なヘリックスを形成するためには18残基以上必要であることが明らかとなった。第2に、らせん反転を起こさないポリペプチドを含むブロック共重合体を用いて、らせん反転の開始点の検討を行った。アスパルテート鎖は分子途中ではなく末端から反転していることが明らかとなった。今後は、転移速度や転移様式について研究を続ける予定である。
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