研究課題/領域番号 |
09651035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源開発工学
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研究機関 | 一関工業高等専門学校 |
研究代表者 |
佐野 茂 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20042195)
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研究分担者 |
二階堂 満 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 講師 (30218094)
小田嶋 次勝 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 教授 (20005375)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 無尖鋭化粉砕 / 撹拌ミル粉砕 / ガラス粉砕 / 粒子球状化 / 形状分離 / 鋭利度測定法 / 粒子形状 / ガラスリサイクリング / 攪拌ミル粉砕 / チューブミル粉砕 / 表面指数 / 球状化粉砕 / 形状指数 / 人工砂 |
研究概要 |
原料として、ウイスキーの空瓶を用い、新たにロッド式二連結チューブミルと立型攪拌ミ式を製作し、粉砕実験を行った。これまでに得られた結果は、当初考えていたものより良好で、現在当地方で運転中のガラス粉砕システムより、産物ガラス粒子の尖鋭部の少なさ、粒度分布調整の容易さ等の点で、優れていることがわかった。また経済的な面では、ミル内壁や攪拌棒をセラミックスなどの材質に変えることにより、少なくとも摩耗による損失は防げるものと推察される。結果の要点は以下の通りである。 1. ロッド式二連結チューブミルは、粉砕産物の粒度分布を「砕石JIS5005」に適合できるように粉砕する事が容易である。粒子の形状についても、握っても人的危害のない程度になっている。ただし、ロッド形状の選択がその都度実験に頼る必要がある。 2. 立型攪拌ミルの場合には、粉砕産物の粒度分布はロッド式二連結チューブミルよりも細かく粉砕され、「砕石4005および2505」に適合させ易い。粒子の尖端部の取れ具合は理想的であり、強く握っても痛さを感じさせない程度であった。さらに粒子表面は微細な凹凸があり,ガラス骨材の欠点である表面の滑らかさが少なくなっている。このことにより骨材として強度的な問題は少なくなるものと考えられる。 3. 本研究で、初めて定義し実測をした「鋭利度」は風船と両面テープおよび紙コップがあれば、測定ができ、従来の形状表現法では不可能であった取り扱い上の人的危害の程度を忠実に表現できる点で、実用的価値をもっている。また、本鋭利度測定法は、コストが安く、測定者による値の変化がほとんど見られないところに特長がある。
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