研究課題/領域番号 |
09660006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
田浦 悟 鹿児島大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (80216598)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | サツマイモ / ネコブセンチュウ / 野生種 / 抵抗性 / 母性効果 / RAPDマーカー / 形質転換 / 植物体再生 |
研究概要 |
サツマイモ(Ipomoea batatas)およびその近縁野生種のネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)に対する抵抗性遺伝子を育種に利用する目的から以下の研究を行い結果を得た。 1.栽培品種の抵抗性の遺伝:抵抗性品種と感受性品種の相互交配から得られたF_1個体への接種試験から遺伝による抵抗性の分離と母性効果が見られた。 2.野生種の分類:1956〜1986年に中南米において採集された93系統の野生種の44形質用いて4群に分類した。その分類はRAPDマーカーによる分類とも一致した。 3.野生種の抵抗性程度の評価:野生2倍体種I.trifida群(サツマイモと交雑可能)を接種試験により抵抗性系統と感受性系統に分けた。 4.抵抗性の発現の違い:生育温度25℃と32℃におけるセンチュウの侵入数の調査から抵抗性の発現に温度の違いがみられた。また、接種6から72時間後の侵入数の経時的な調査から抵抗性の発現の開始に違いが有ることが判明した。 5.抵抗性関連領域の探索:1因子性よる抵抗性系統から得たF_1の抵抗性および感受性個体のDNAをそれぞれバルク化し、種々のプライマー(10・12塩基数)を用いてPCRを行い、抵抗性関連領域に連鎖するDNAマーカーを調べた。試験終了時において連鎖したRAPDマーカーは得ていない。今後、プライマーの数を増やしてさらに探索する予定である。 6.形質転換の基礎研究:形質転換の基本的な技術である生長点およびプロトプラストから効率の良い植物体再生技術を開発し、この技術により体細胞融合個体を得ることができた。
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