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ミクロ繁殖したPteris多芽球体におけるサイトカイニン集積と代謝

研究課題

研究課題/領域番号 09660035
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 園芸・造園学
研究機関東京農業大学

研究代表者

雨木 若慶  東京農業大学, 農学部, 講師 (70175925)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードシダ植物 / ミクロ繁殖 / サイトカイニン代謝 / 形態形成の制御 / オーキシン含量 / シダ植物のミクロ繁殖
研究概要

1.^<14>C-BAの多芽球体への集積および植物体再生時の^<14>C-BAの動態Pterisの多芽球体を^<14>C-BA(benzylaminopurine-8-^<14>C:40μCi/mmol)を添加した培地で4週間培養した。培地に与えた^<14>C-BAのうち16.4%が多芽球体組織内に存在した。これは多芽球体生体重が培地の0.8%に過ぎないことから、多芽球体は生長とともに積極的に^<14>C-BAを吸収していることを示唆している。
^<14>C-BAを吸収・増殖した多芽球体をBAフリー培地に移植すると、4週間で放射能活性は移植時の47.2%に低下し、28.3%は培地に放出していた。多芽球体が生長するため、組織内の濃度は培養開始時の1.3%にまで低下した。多芽球体組織内の放射能の42.0%はブタノール相分画に、58.0%は水相分画にみられた。ブタノール相分画は遊離のBAと同定されたが、水相分画はまだ未同定でだが、結合型BAと推察された。
2.植物体再生時における多芽球体の^<14>C-BAおよびIAA含量の経時変化
BAフリー培地に移植後、4週間目まで毎週サンプリング行い、多芽球体中の^<14>C-BAおよびIAA含量を測定した。その結果、^<14>C-BAは1週間後には移植時の28.7%に低下しており、葉形成が肉眼で確認できる2〜3週間目には、それぞれ10.4、4.5%に低下した。一方、IAAは移植後5日目に若干増加したが大きな変動はなく、開始時の33.7から23.0ng/gFWと、葉形成にともない徐々に低下した。
以上の結果から、Pteris多芽球体はBA添加培地で培養中はBAの取り込みを継続しながら増殖し、再生培地(BAフリー培地)へ移植すると、一部を培地へ放出しながら、自己の生長とともに組織内のBA濃度を低下させ、増殖時の1/10程度に濃度が低下すると葉形成が始まるものと推察された。葉形成とIAA含量の間には密接な関連はみられなかった。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 雨木若慶・樋口春三・神田佳子・新美善行・早田保義: "Pteris培養増殖系における^<14>C-ベンジルアデニンの多芽球体組織への集積" 園芸学会雑誌. 66巻(別冊2). 622-623 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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