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ゲスト微生物Wolbachidがハダニ類の生殖不和合性におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 09660040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 植物保護
研究機関茨城大学

研究代表者

後藤 哲雄  茨城大学, 農学部, 助教授 (60178449)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードWolbachid / 生殖不和合性 / ナミハダニ / クワオオハダニ / カンザワハダニ / Wolbachia / 不和合性 / 抗生物質 / ゲスト微生物
研究概要

日本産のハダニ20種316個体群と海外から液浸標本として得た2種10個体群について、Wolbachia感染の有無をPCR法で検討した結果、4種55個体群がWolbachiaに感染していることが分かった。つまり、ナミハダニ・黄緑型と赤色型、カンザワハダニ、ナミハダニモドキ、クワオオハダニである。このうち、クワオオハダニの4個体群だけが生殖不和合性を誘起するWolbachiaに感染しており、残りの個体群はすべて(海外個体群を除く)不和合性を起こさない中立系統に感染していた。このように、ハダニでは中立系統への感染がまれではなかった。
Wolbachiaに感染しているクワオオハダニの5個体群のうち、鶴岡、富山、花山および春野個体群は生殖不和合性を誘起するWolbachiaに感染していたが、仙台個体群は中立系統に感染していた。たとえば、Wolbachiaに感染していない阿見個体群と鶴岡・富山個体群の交配では一方向不和合性が見られた。しかし、阿見個体群の雌と抗生物質のリファンピシンを処理した鶴岡・富山個体群の雄との交配は和合したので、これらの個体群間の不和合性はWolbachiaに由来することが分かった。鶴岡と富山個体群は両方向で不和合性を示したが、抗生物質処理個体を使っても和合性が回復しなかったので、これらの不和合性は、核遺伝子同士の不親和性によると考えられた。現在、4個体群に寄生しているWolbachiaの系統関係について検討を進めている。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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