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単分散エマルションゲルの動的・静的粘弾性と油脂感覚

研究課題

研究課題/領域番号 09660140
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関香川大学

研究代表者

合谷 祥一  香川大学, 農学部, 助教授 (00153742)

研究分担者 山野 善正  香川大学, 農学部, 教授 (40036009)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードエマルションゲル / レオロジー的性質 / 官能性 / 圧縮破断 / 油滴径 / 単分散エマルション / 膜乳化 / 圧縮破断試験 / 油脂感覚 / 脂っこさ / 単分散エマルションゲル / 破断強度 / 圧縮応力 / 官能検査 / 動的粘弾性 / クリープ測定
研究概要

本研究では、膜乳化法により調製した均一な1.5、3.3、6.5及び12.2μmの平均粒径を有するコーン油エマルションを用いて、エマルション含有寒天ゾルを調製し、二段重ねにしたガラスリングに流し込み、室温で1時間、3℃で18時間放置することによりゲル化し、高さ19mmに切断して粘弾性測定用の試料とした。このエマルションゲル中で、油滴は均一に分散していることが予め確認された。エマルションゲルの直径よりも大きい直径を有するプランジャーで大変形による圧縮破断試験(全圧縮)を行ったところ、エマルションゲルの破断応力及びエネルギーは、油滴径及び油の体積分率の増大により明らかに低下し、破断歪みは、明確な変化を示さなかったが、油滴径が増大するほど低い傾向を示した。一方、ゲルの直径よりも小さい直径を有するプランジャーで貫入破断試験を行ったところ、油滴径によるゲル物性の変化は見られなかった。また、小変形による静的粘弾性(クリープ測定)及び動的粘弾性について調べたが、粒径による影響は現れなかった。
このことから、エマルションゲル物性の測定には、小変形よりも大変形による試験、特に、全圧縮破断試験の方が適切であると考えられた。
平均粒径1.5、6.5及び12.2μmのエマルションゲル(油の体積分率は0.1)の咀嚼時における硬さ及び油脂感覚(脂っこさ)の官能性を、18人のパネラー(香川大学農学部学生)により一対比較法で調べた。その結果、3種類のゲルの間では、大きい粒径の油滴を含むゲルほど柔らかく、また脂っこく感じる傾向を示し、統計的に有意であった。以上より、エマルションゲル中の油滴の大きさが増大すると、ゲルの強度は低下し、脂っこさを強く感じることが分かった。即ち、柔らかいゲルほど脂っこいことになる。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山野義正: "エマルションの基礎と安定化及び評価技術" (株)技術情報協会, 145-160 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Gohtani: "Food for Health in the Pacific Rim" FOOD&NUTRITION PRESS INC., 149-154 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 山野善正: "エマルションの基礎と安定化および評価技術" (株)技術情報協会, 145-160 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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