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モノクローナル抗体を用いた穀物アレルゲンのエピトープ解析

研究課題

研究課題/領域番号 09660148
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 食品科学・製品科学
研究機関京都女子大学短期大学部

研究代表者

成田 宏史  京都女子大学短期大学部, 生活科学科, 教授 (30155999)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード食物アレルギー / モノクローナル抗体 / アレルゲン / エピトープ / 小麦 / ソバ / スペルト粉 / 低アレルゲン化
研究概要

1. 最近欧米諸国で小麦アレルギー患者に対する低アレルゲン食品として注目され始めた小麦の古種であるスペルト粉(Triticum spelta)は製パン性分析、一般成分分析、脂肪酸分析、アミノ酸分析、蛋白質の電気泳動的解析、ヒト、ラット、マウスポリクローナル抗体を用いたウエスタン解析では、通常の小麦粉(ヘルメス粉)との相違を明らかにすることはできなかった。
2. ヘルメス粉抽出液を抗原として得られたモノクローナル抗体7つを用いてヘルメス粉蛋白質に対するウエスタン解析を行ったところ、高分子領域(80〜100kDa)の複数の蛋白質と反応するもの、低分子領域(30〜50kDa)の複数の蛋白質と反応するもの、どちらにも反応するものに分かれた。これらの反応性はスペルト粉蛋白質に対しても同様であった。モノクローナル抗体であるにも拘わらず複数の蛋白質と反応した事から、小麦粉中の多くの蛋白質がエピトープを共有する群として存在していることが明らかとなった。これまでの分析結果からは、スペルト粉が免疫学的・食品学的に新規食品素材として有用であるという証拠は見いだされていない。
3. 蕎麦蛋白質に対する10個のモノクローナル抗体を取得した。そのうちの1つ(No.2抗体)は、蕎麦蛋白質に対するモノクローナル抗体であるにもかかわらず米蛋白質(分子量約33kDa)にも反応した。しかもこの蛋白質は、蕎麦アレルギー患者血清だけでなく、米アレルギー患者血清、さらには小麦モノクローナル抗体No6とも反応した。これらの結果は、分子量約33kDaの米蛋白質は穀物アレルギーの共通抗原として非常に興味深いものであることを示唆している。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 廣瀬潤子ら: "スペルト粉の小麦粉代替食品としての有用性の検討" 京都女子大学食物学会誌. 53. 41-44 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Hirose, H.Narita et al.: "Examination of usefulness of spelt flour as substitute for wheat flour" Journal of Food Science (Kyoto Women's University). 53. 41-44 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1998 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 廣瀬 潤子 ら: "スペルト粉の小麦粉代替食品としての有用性の検討" 京都女子大学食物学会誌. 53. 41-44 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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