研究課題/領域番号 |
09660171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
林学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
井上 公基 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (00120379)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 高性能林業機械 / オペレータ / 適正作業環境 / 作業功程 / 作業負担 / 精神的負担 / 作業姿勢 / 視覚情報 / 立位作業 / 座位作業 |
研究概要 |
本研究は、高性能林業機械作業を対象とした、機械と人間との関係についてハード・ソフト両面に対する作業特性を把握し、快適な作業環境を検討することにある。すなわち、高性能林業機械操作性に対する機械自体のハード面の検討、および高性能林業機械オペレータの作業負担の検討である。したがって本研究の目的は、高性能林業機械の操作性とオペレータの作業負担との関係を明らかにし、作業特性を考慮した高性能林業機械作業におけるオペレータの適正作業環境の検討を行い、オペレータの作業負担軽減を図ろうとしたものである。 具体的な検討項目としては、(1)高性能林業機械による作業功程調査、(2)作業性能や作業特性調査、(3)各作業システムに対する作業負担調査、(4)作業時間配分と作業者の配置の検討、(5)高性能林業機械における作業能力発揮に向けた最適作業環境の調査分析、(6)最適作業環境の構築などであった。 これら研究計画に対し、平成9年度においては、林業機械作業功程調査を大分県玖珠町を対象に実施し、報告書にまとめた。また高性能林業機械オペレータの作業姿勢をOWAS法により解析を行った。平成10年度においては、森林作業から誘発される作業負担を自走式搬器集材作業現場の作業システムの問題点を指摘した。また作業環境と最適作業システムの関連については、座位立位作業調査結果からみた作業システムならびにシュミレータ作業と作業システムに関し、精神的な作業負担軽減策を考案した。最終年度においては、作業環境と作業負担に関する視覚情報と作業負担ならびにオペレータの最適作業環境に関する調査研究を実施し、所期の目的を達成したものと考える。 本研究の特色はそれぞれの高性能林業機械の作業特性を検討した上で、作業から誘発される作業負担評価を身体負担と精神負担の両側面よりとらえ、作業特性を取り入れた作業システム構築の必要性と、オペレータの作業負担評価を取り入れることによって機械本来の能力の発揮が達成されるとし、これらよりオペレータの作業負担を考慮した最適作業環境を取り入れた作業システムの確立に向けての提言を行い、今後のわが国林業の活性化に資することを期待するとしたものである。
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