研究課題/領域番号 |
09660192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水産学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 牧人 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30183809)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | キンギョ / 生殖腺刺激ホルモン / 遺伝子発現 / CDNA / 遺伝子 / 性ホルモン |
研究概要 |
申請者はこれまでにコイ科魚のキンギョを材料として、魚類の性成熟過程における下垂体生殖腺刺激ホルモン(GTH)II型の生理作用、分泌調節についての研究をすすめてきた。また申請者は、これまでにキンギョの2種類のGTH(I型およびII型)遺伝子(cDNA)のクローニングをコイ科魚類では初めて行い、その構造を明らかにした。しかしサケ科以外の魚類では、これら2種類のGTH、特にGTH-I型の成熟への関与についてはほとんど明らかではない。そこで本研究では、得られたcDNAをプローブとして、キンギョの成熟過程におけるGTH-IおよびII遺伝子の発現動態、調節機構、すなわちGTHの合成調節を調べ、コイ科魚類の成熟の内分泌調節機構を解明することを目的としている。 本年度は、以下の3点について研究を行った。 1) キンギョのGTH遺伝子の発現の季節変化 GTH-IIについては、雌雄とも成熟度と相関した変化がみられ、産卵期に高い発現がみられたが、GTH-Iは、その発現動態が雌雄で異なった。雌ではGTH-IIと同様な変化を示し、雄では顕著な変化がみられなかった。 2) キンギョのGTH遺伝子の構造解析 既に得られているcDNAをもとに、キンギョGTH遺伝子のクローニングを行った。その結果、GTH-IおよびGTH-IIの遺伝子の構造が、それぞれ高等動物のFSHおよびLHの遺伝子の構造にに類似していることが明らかとなった。 3) キンギョ以外のコイ科魚類のGTH-IのcDNAクローニング コイ科のコイおよびソウギョにおいてGTH-IのcDNAをクローニングし、コイ科魚類におけるGTHの二元性を確認した。
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