研究課題/領域番号 |
09660236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
玉城 昌幸 宇都宮大学, 農学部, 教授 (70008001)
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研究分担者 |
加藤 弘二 宇都宮大学, 農学部, 助手 (40261820)
原田 淳 宇都宮大学, 農学部, 講師 (30241847)
秋山 満 宇都宮大学, 農学部, 講師 (10202558)
津谷 好人 宇都宮大学, 農学部, 教授 (20107014)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 米 / フードシステム / マーケティング / 市場構造 / 新食糧法 / 農協 |
研究概要 |
米フードシステムはその構成主体の集荷・出荷、卸、小売の区別が明確でなく、また、「川上」、「川中」、「川下」における個々のマーケティング主体の結び付きも複線化して、単線的なシステムとしては捉えられない混台システムになっている。しかし、米フードシステムはシステムとしての成熟度は低いが、マーケティング主体を中心に(1)生産者直販システム、(2)JA直売システム、(3)大手卸系システム、(4)中小卸系システム、(5)商社系システム、(6)JAグループシステムの六つの複合システムとして捉えることができる。これら六つの米フードシステムは将来においてもシステム内外の熾烈な競争と提携による再編を繰り返しながら存続していくが、その中軸を形成していくのは大手卸系システム、商社系システム及びJAグループシステムである。 現在のところ、JAグループはその組織力によって集荷体制を確立し、政府の様々な助成に支えられて米フードシステムのリーダーとしての地位を保持している。しかし、JAグループの組織力は農協の広域合併・連合会統合の進行に伴って低下し、政府の助成もいつまでも続くとは限らないので、JAグーループ全体の販売力強化を中軸に据えた共販システムが再構築されない限り、JAグループがマーケット・リーダーとしての地位を保持することは困難になる。今後、大手卸や商社が産地広域農協との直結・提携攻勢を進めてくることは必至だからである。いうまでもなく、このような米フードシステムの構造変動を惹起するのは川下で主座を占めてきている量販店・業務用業者のマーケティング戦略である。
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