研究課題/領域番号 |
09660254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
富田 正彦 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60074051)
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研究分担者 |
亀山 章 東京農工大学, 農学部, 教授 (30021091)
高橋 滋 宇都宮大学, 農学部, 講師 (00114166)
水谷 正一 宇都宮大学, 農学部, 教授 (70093143)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 農村 / 地域生態系 / イナ作技術 / 人間と自然の共生 / 持続的技術 / 農業技術 / 生活技術 |
研究概要 |
かっての人間と自然の共生構造を鍵として、人間活動が高度に科学技術に依存するに至った現代の農村において、人間活動の態様と新たな安定性のもとで共生する地域生態系とその棲息空間としての農村の半自然環境のあり方を、範囲を栃木県全域、人間行動は水田稲作に限定して、その共生構造を部分的ではあるが厳密な形で整理・分析することができた。 即ち近代化以前の、地域自然との共生関係の保たれていた技術体系として1950年頃以前の状況を当時すでに就農していた老人へのヒヤリングによって再構築し、一方で共生関係の崩れている今日の技術の姿を県内稲作実態の現地調査と農業指導機関へのヒヤリングによって把握した上で部分技術毎にメジャー技術を特定し、各メジャー技術のセットの形で構築した。そして、両技術体系をそれぞれの部分技術ごとに、ポスト石油エネルギの持続的技術体系のあるべき条件を判断基準として評価し、プラス評価の部分技術を維持し、マイナス評価の部分技術の代替形態を探る形で近代化の安定化段階の人間行動の一部としての水田稲作の形に接近した。 この結果、そのような稲作技術の再構築には、いくつかの部分技術の前提として、バイオマスの液体燃料化等の前提技術の開発が不可欠なことを整理することができ、また研究の過程で、開発した、肉体労働の代替性条件、エネルギ・物質の持続性条件及び環境との調和性条件の3条件よりなる技術の妥当性評価構造は、今後の技術と環境の関係に関する研究の展開に役立つところが大きいと考えられる。
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