研究課題/領域番号 |
09660264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業土木学・農村計画学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
豊満 幸雄 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70197979)
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研究分担者 |
杉本 安寛 宮崎大学, 農学部, 教授 (20041030)
武藤 勲 宮崎大学, 農学部, 助教授 (70040863)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 硝酸態窒素 / 土壌水 / 溶脱 / 降雨 / 浸透 / 透水係数 / 溶質移動 |
研究概要 |
土壌水と窒素の移動との相互関係を明らかにするために、裸地状態の実験圃場(65cm×150cmの区画)にKNO_3を100gN/m^2散布し、1998年10月5日から1999年10月5日まで窒素の移動と消失について研究した。 採土は2〜4週間毎にオーガー(直径20mm)で15cm深さ毎に210cmまで行った。アンモニア態窒素と硝酸態窒素の量は10%KCL抽出法で求めた。圧力ポテンシャルは深さ30cmから20cm毎に170cmまでテンシオメータで1時間毎に測定した。また、体積含水率をTDR法で、30cm毎に深さ90cmまで1時間毎に測定した。降雨量は転倒升型雨量計でデータロガーに記録させた。結果は次の通りである。 1.TDR法は、本試験場には適用できないが、土壌水の増加量と降雨量とがほぼ一致することから土壌水の変化量は求めることができる。 2.降雨時の圧力ポテンシャルの増加は必ずしも水分の増加を示すものではなく、単に圧力の伝搬である場合がある。 3.試験圃場のゼロフラックス面は深さ110cmの近辺にある。 4.雨水は、多くの場合深さ90cmまでの土層から大部分が数日で消失し、20日後には雨水のほとんどが消失する。 5.窒素は、降雨量が多く土壌水の移動量が多い場合よりも、それらが少ない時期の方が深さ210cmまでの土層から多く消失した。これは、土壌水が多い場合は土壌水が主にマクロポアを移動するのに対し、それが少ない場合はミクロポアを移動するためと推測する。すなわち、窒素はマクロポアよりもミクロポアに多く保持されるものと考えられる。
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