研究課題/領域番号 |
09660270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業機械学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
伊藤 道秋 新潟大学, 農学部, 教授 (20001464)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | バレイショ / 土塊 / ポテトハーベスタ / 団粒化度 / 有機物含量 / 損傷 / 団粒分析 |
研究概要 |
ポテトハーベスタの導入によってバレイショ収穫の省力化が大きく進展したものの、石礫が多い地域や粘質な土性で土塊が形成しやすい条件の圃場においてはハーベスタの導入は困難である。そこで土塊とバレイショの分離機構を考察し、新たなハーベスタ開発のための資料を得ることを本研究の目的とした。 収穫実態調査の結果、新潟大学農場でのディガー収穫時に放出される材料のうち2/3が土塊であり、篩別するとバレイショ大の粒径がとくに多いという実態が明らかになった。 3種類の形態の分離機構を試作し、分離性能を調査した。その結果、回転ローラ衝突型分離機構が分離性能や損傷の点から適正と考え、コンベア、ローラ、分離板などの位置関係、回転速度などの基本的な設計基準値を得た。また、この分離機構が衝突による反発特性の違いに依拠していることから、衝突とバレイショの損傷について落下試験により検討した。その結果、分離機構の設計基準に反映させることができる資料を得た。 本研究で考案した分離装置を組み込んだハーベスタの試作に挑戦したが、研究期間内に性能試験を行うまでに達しなかった。引き続き今後の課題とする。 土塊形成と土壌の物理性の関係を検討した。新潟大学農場の土壌(SiC)における耕うん・砕土後の土壌硬度の変化は約3か月で不耕起状態と同程度の硬度に達することが分かった。土壌三相および有機物含量の調査結果では土壌硬度や土塊形成との関係は明らかにならなかった。新墾地と再墾地を比較すると前者の土壌の団粒化度が高く、かつ砕土率も高くなることが明らかになった。
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