研究課題/領域番号 |
09660280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
久保田 智惠利 (久保田 智恵利) 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (00280917)
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研究分担者 |
全 昶厚 (金 昶厚) 千葉大学, 園芸学部, 助手 (90301093)
古在 豊樹 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90081570)
CHUN Changhoo Faculty of Horticulture, Chiba University, Assistant Professor
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 低温貯蔵 / セル成型苗 / 光質 / 光補償点 / 苗生産 / 光合成 / 環境制御 / マイクロプロパゲーション / 生長制御 |
研究概要 |
当該研究期間において、培養苗およびセル成型苗の苗質維持、成長の一時的な抑制を目的として行う貯蔵における光環境制御の重要性と、光環境因子が貯蔵中の苗に及ぼす影響について多くの知見が得られた。まず、平成9年度において行った研究により、貯蔵中の光強度が培養苗(モデル : ブロッコリ培養苗)の苗質に影響を及ぼすことを見いだした。低温、弱光による成長抑制下においても植物体が光質に影響を受けることを見いだしたのは、植物生理学的にも高く評価される。次に、貯蔵中の光強度と照射時間の組み合わせが苗質に及ぼす影響について実験研究を行い、光補償点付近の連続照射と同等の積算光合成有効光量子束であれば、光強度と照射時間の組み合わせを変えることができることを明らかとした。これは、低温貯蔵における光環境調節および光環境設計をするうえで重要な知見を与えた。平成10年度においては、緑色光下で貯蔵中の苗の光合成能力が高く維持できる、という非常に新しく、また独創的な成果が得られた。苗貯蔵における戦略的な光環境制御についての知見が平成9年度および10年度に得られたといっても良い。平成11年度においては、これらの知見を元に数理生態学的手法により、貯蔵中の苗の乾物重変化を予測することを試みた。また、貯蔵中の環境条件が培養苗の炭水化物濃度に影響を及ぼし、貯蔵中に炭水化物濃度が低下し培養苗の生存率が低い、というこれまでの知見に基づいて、培養苗の炭水化物濃度に及ぼす培養条件についての検討を行った。得られた結果により、貯蔵における植物成長モデル構築の必要性と、今後、組織培養苗および苗一般の生産計画の貯蔵技術を有効に利用するために必要となる研究の方向性が示された。
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